地震が起こるメカニズム
地震大国の日本では様々な地震が起きています。
個人的には東日本大震災の後は小さい物も含めて発生頻度が高くなった気もしますが、実際の所はどうなんでしょう。
近い将来必ず来ると言われている東海地震も、3.11を受けて今は事前に様々な情報が出ています。
良く耳にするのが「プレートが~」と言うくだりですが、今回の記事でそれに付随する地震発生のメカニズムについて書いてみます。
現状よりも地震そのものの知識を深める事で防災に役立つ何かが得られるかもしれません。
地震はプレートのズレで起きる
冒頭でも述べましたが、前提として日本は世界有数の地震多発地帯です。
その原因は日本列島の基盤となっているプレートで、複数のプレートの上に成り立っているからです。
地震と言うのは、主にこのプレートのズレで生じるエネルギーが揺れに転化したものなんですね。
日本列島自体は「ユーラシアプレート」と「太平洋プレート」の上にまたがっています。
更にもう一つ太平洋側に「フィリピンプレート」も存在し、これは先の二つと接着する形で存在しています。
一般的にこの海側のフィリピンプレートが列島直下のプレートの下に入り込み、そのまま日本海側の方向へ動いています。
数字にすると一年間でプレートが数センチ程動いていると言う事ですから、こうしている今も地面の下ではプレート同士の摩擦が生じているわけです。
この潜り込んだプレートの動きに列島側のプレートが耐えられなくなった際に生じるのが地震です。
もちろんこれ以外の要因で起きる事もありますが、概ねこのプレート間の動きが大小さまざまな地震を引き起こしていると考えて良いでしょう。
深刻なのはプレート単体で起こる地震
上記が境界に関する地震だとすると、それとは別にプレート上で起こる地震もあります。
潜り込んだプレートとその上に乗っかった形のプレートと二種類あるとして、上側のプレートで起こる地震は我々の生活圏に近しい事もあり、甚大な被害をもたらす可能性が高いです。
発生が予想される首都直下型地震や東海地震もこのメカニズムで発生するとみられており、やはり震源の深さが浅ければそれだけ地表にも近いと言う事ですから災害規模は大きくなると予想できます。
活断層の存在
活断層と言うのは、近世に入って活動が確認されている断層の事です。
大きめの地震のニュースの時には必ずと言ってよいほど耳にすると思いますが、今後も何かしらで地震を発生させるとみられている断層の事をこう呼びます。
断層と言うのは地面の下の岩盤同士の接着面の事を言います。
何もなければ普段はかみ合っているこの断層も、エネルギーが加わる事によってずれたり動いたりします。
この時の振動が地震になるわけですが、場合によっては地表に境目が出る事もあります。
俗に言う地割れの事を地表断層と言いますが、足元の下で起こる揺れを発生させた断層の事を震源断層と呼び区別しています。
これらを包括しつつ今後も活動の兆しが見られる断層を指して活断層と呼びます。
現在日本周辺ではおよそ2000もの活断層が存在していると言われています。