今年の台風は史上初だらけ 台風と地球温暖化の関係は?
9月24日に放送された「池上彰のニュースそうだったのか」は2時間スペシャルの中で、近年の台風はなぜ勢力が大きいのか、池上さんが解説していました。
今年の台風は史上初東北地方に上陸、北海道に上陸3回と異例です。
気象予報でも予報士が台風の進路を予測できず、「頻繁に台風情報を確認して下さい」と言っています。それぐらい予測不能なのでしょう。
そもそも台風とは?
台風は中心気圧が低いほど風が強く勢力が大きいです。
台風はどのように発生するのでしょうか。
海面の温度が上がり上昇気流が発生。それをエネルギーにして発達します。周りから空気を集めて、風が渦を巻き始め、駒のように回転と熱によって、どんどん風が強くなっていきます。
台風は日本の南側、フィリピンの沖合で発生し、渦を巻きながら日本に近づいてきますが、日本沖に来ると海水温が低くなり、台風の勢力が弱まっていました。
50年前の台風は、日本のはるか遠いフィリピン沖で発生し、関東・東北・北海道に来るまでに勢力が弱まっていました。
しかし、最近の台風は日本の海水温が高いので日本の沖合に来ても勢力を保ったまま、関東や東北地方まで来てしまいます。
その最大の原因が地球温暖化です。地球温暖化により、日本の海水温が上昇し、台風が勢力を保ったまま上陸しています。
そもそも地球温暖化とはなに?
地球温暖化とは地球を覆う大気の層は太陽からの熱を吸収して、ほどよい暖かさに保ってくれています。その役割を担っているのが、二酸化炭素などの温室ガスです。近年、人間が石油や石炭を過剰に燃やしていることで、二酸化炭素が大量発生しています。その結果熱がこもりやすくなり、地球が暖かくなっています。
【女性ゲスト】
二酸化炭素は見えないのに、どうやって測っているのですか?
【池上さん】
一番わかりやすいのは、南極なんです。南極でボーリング調査を行うんです。
南極の氷は毎年大量に雪が積もって、重さで氷になっています。機械で掘り下げていくと、雪の中に1万年前の当時の大気を含んだ雪があり、深さで何千年前、何万年前の組成がわかるんです。
地球温暖化が進むと大風が強くなるだけでなく、高潮や洪水、気温上昇による食料不良など、様々な影響が出るといわれているんです。
世界的な温暖化対策
COP(気候変動枠組条約締約国会議)という言葉があります。最近、関係が悪いアメリカと中国が温暖化対策で協力を宣言したことがニュースになりました。
温暖化を食い止めるには二酸化炭素を出さないようにするしかないです。そのためには国レベルの対策が必要なんです。
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