場所別に解説しますので、覚えておきましょう
自宅にいるときに大地震が起こったら、どうやって自分の身を守るのでしょうか。実は、台所、リビング、風呂場など、場所によって身の守り方は違うのです。大地震でパニックになりそうですが、家の中のどの場所で大地震にあっても正しい行動を取れるように確認しておきましょう。
台所
台所で地震が起こった場合、とにかく避難です。火を使って調理しているときに、緊急地震速報が出たり、地震の揺れがきたりしても火を消す必要はありません。
最近のガスコンロには自動消火装置がついています。また、ガスのマイコンメーターも自動的にガスを遮断します。すぐに火を消す必要はないのです。
それよりも危険なのは、地震の揺れで鍋やヤカンが落下して、お湯などをかぶる恐れがあることです。まずは避難です。消火やその確認は揺れがおさまったあとにします。
食器棚は耐震固定を施していないと、倒れたり中野食器が飛び出して割れたりして、破片が床に散らばります。耐震固定をしていない冷蔵庫は、地震の揺れで床を動き出すため、ぶつかる危険があります。少しでも早く台所から離れてください。
裸足だと割れた食器などでケガをする恐れがあります。普段からスリッパを履いていると安心です。そして、ダイニングテーブルの下に身を隠すなど、身の安全を図ってください。
リビング
リビングは家族が集まる場所なので、共有する大型家具や家電が多く置かれています。耐震固定をしていないと、薄型テレビが飛んできたり、本棚が倒れてきたりする可能性があります。机などの下に隠れるのはもちろん、近くに座布団やクッションがあれば頭にのせ、揺れがおさまるのを待ちます。窓ガラスが割れて飛び散ることも考えられるので、窓やガラス戸からも離れましょう。
寝室
私たちが最も無防備になるのが寝ているときです。就寝中に地震が起きると揺れが直接体に伝わってきて、体が転がりそうになり何もできません。そんなときに、布団の中に潜り込み、揺れがおさまるまで小さくなっています。あるいは枕を頭にのせて頭を守ります。そもそも寝室には倒れたら危険なもの、大きな家具を置かないことが基本です。家具を置く場合は倒れないように必ず壁などを固定しておきます。
風呂場
お風呂に入っているときは、裸で、まさに無防備状態です。地震がきたら、洗面器を頭にのせて守ります。地震で扉がゆがんで開かなくなるのを防ぐため、あわてずに扉を開けて、逃げ道を確保します。そして浴槽につかまって転倒を防ぎます。揺れがおさまって避難するとき、裸足のままではケガをしやすいので、バスブーツを履いたり、歩く先にマットを敷いたりして、足元のケガを防ぎます。
参照元:『緊急!池上彰と考える巨大地震』池上彰+「緊急!池上彰と考える巨大地震」スタッフ著
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