電車に乗っているときに大地震が発生したら…

災害に遭うのは、自宅にいるときだけではありません。
東日本大震災では帰宅困難者が続出しましたし、私自身もその一人でした。
外出先で大地震が発生したらどのように行動すべきか、今回は”電車”にフォーカスします。

緊急停止

stop
電車はほとんどの場合、揺れる前に停車します。
車両に轢かれたり、高圧電線が線路脇に設置されていて感電する可能性がありますので、勝手に車両の外に出るのはやめましょう。
車両の外に出るのは火災発生や脱出の緊急を要する時の最終手段と考えましょう。
新幹線は沿線などに設置した地震計が大地震を予知し、変電所から列車への送電を自動的に止めて非常停止させます。
地震が発生してから非常ブレーキが作動するまで約3.6秒と言われています。
その他在来線は、新幹線早期地震検知システムからの情報と、気象庁の緊急地震速報をそれぞれ活用して、必要な区間の列車を緊急停止させます。
地下鉄は、緊急停止をして揺れが収まった後、次の駅まで運転します。
停電したとしても、非常電源がすぐに起動して最寄り駅まで移動できるシステムとなっています。

電車内で地震を察知したら…

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緊急停止に備えましょう。
電車の中などなら、つり革や手すりをしっかり持って身を固定してください。
姿勢を低くし、バッグなどを頭と首筋にあて、網棚の落下物や急停車に備えましょう。
新幹線や特急車両などに乗っていた場合は、前に飛び出さないよう座席の間に体を隠しましょう。

もし、脱線したり横転しそうなときは…

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とにかく、どこかに捕まり踏ん張りましょう。
特に朝夕の混雑した満員電車であったなら、”人”が凶器になって自分を襲います。
横転する電車は、人が入ったドラム式洗濯機と化し、人と人が激突して大けがや最悪の場合死に至ります。
脱線したとき、車両内で最も安全なエリアは、すぐに体をその場所に固定することができて車両内の人の圧力を受けにくいドア付近と言われています。
また、座席の両端も生存率は高まると言われています。
新幹線や特急車両のクロスシートは、進行方向と反対側を向いている座席のほうが、衝突時に投げ出されずより安全とのことです。

線路内を歩く場合

rail
もし、線路内を歩いて移動することになった場合は砂利道のためとても歩きにくいです。
特に、女性はヒールを履いているケースが多く、駅までヒールで砂利道を歩くとなると非常に大変です。
ヒールを好んで履く方は、携帯用のフラットシューズを持ち歩くと非常時に役立つでしょう。

緊急事態の時こそ、冷静に判断を

電車内から線路へ脱出する場合、全車両のうち二ヶ所程度しか脱出口がありません。
慌てず落ち着いて、係員に従いましょう。

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