【2016年は大地震の多い1年】今年の地震と噴火を振り返る

自然災害大国ニッポンを実感する1年

早いもので2016年もあとわずかになりました。
今年はとにかく大きな地震が多い1年になり、災害が多い日本を実感する1年になりました。
そこで3つの大地震と、大噴火で今年の災害を振り返りたいと思います。

4月 熊本地震M7.3

熊本地震は、4月14日にマグニチュード6.5の地震があり、これで大きな地震は終わりかと思っていたら、その28時間後の4月16日1時25分にはマグニチュード7.3、熊本県益城町では震度7の地震があり、余震が本震を地震の規模で上回る事態となりました。その後、気象庁は16日の地震を本震とする見解を発表しています。
この地震について、東京大学地震研究所は「内陸の活断層で起きる地震としては国内最大級」と発表しています。死亡者は関連死も含めると157人、避難者数は183,882人になりました。

10月 阿蘇山噴火 鳥取中部地震M6.6

阿蘇山噴火

10月には熊本県の阿蘇山で爆発的噴火が起こりました。爆発的噴火は実に1980年1月26日以来36年ぶりでした。気象庁は噴火速報と、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げました。
爆発的噴火は、マグマの熱が地下水に伝わって起こる「水蒸気噴火」か「マグマ水蒸気噴火」との見方が強く、熊本地震との関連を指摘する専門家もいます。

鳥取地震

10月21日14時07分頃、鳥取県中部で震度6弱の地震がありました。
震源地は鳥取県中部で、震源の深さは約10km、地震の規模はM6.6と推定されています。
気象庁は、この地域に多い「横ずれ断層型」の地震との見解を示しました。付近で大きな活断層は知られておらず「未知の断層」が震源となった可能性があります。プレートの動きは内陸にもひずみをため、断層がずれる引き金となります。1995年の阪神大震災や今年4月の熊本地震も内陸直下のタイプでした。負傷者30人と報告されています。

11月 福島県沖地震M7.4

2016年11月22日午前5時59分、福島県沖(いわきの東北東約70キロ沖)を震源とするM7.4の地震が発生し、福島県、茨城県、栃木県で震度5弱を観測しました。
大陸プレート内部で発生した地震で、北西-南東方向に引っ張られることで起きた正断層型の地震で、2011年の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の余震とみられています
この地震で気象庁は地震発生3分後、福島県に津波警報(予想高さ3m)、それ以外の青森県から千葉県九十九里・外房までの太平洋沿岸に津波注意報(予想高さ11m)を発表しました。8時3分に、宮城県の仙台港で予想を上回る1.4mの津波が観測されたため、宮城県に出ていた津波注意報が8時9分に津波警報に切り替えられました。仙台港で予想を上回る津波を観測したのは、港のような閉じた地形では津波が高くなりやすいことや、地震を起こした断層の傾きによって特定の方向に強く津波が伝わりやすかったことが原因と考えられています。

参照元:https://ja.wikipedia.org/wiki/

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