30年で震度6強以上の確率:一番危険な所は61.8%、安全な所は0.1%
日本全国どこへいっても地震のリスクからは逃げることはできません。
しかし、そのリスクの程度は場所によって大きな違いがあります。
NIED(国立研究開発法人防災科学技術研究所)の公表しているJ-SHISマップを使って、全国都道府県庁所在地の「今後30年間に震度6強以上の地震に見舞われる確率」をランキングしてみました。
ここで注意してほしいのは、この地震リスクは「地震が発生するリスク」ではなく「震度が6強以上になるリスク」であるということです。
地震が発生しやすくても地盤のいい所ではリスクは低くなりますし、その反対もあります。
第1位 北海道札幌市
30年間震度6強以上地震確率:0.1%
札幌は全体に地盤がいいですし、近くに活断層もありません。
また、海溝型の地震が心配される場所からは遠く離れています。
県庁がある場所だけではなく、札幌市全体が地震のリスクがかなり低い場所だといえます。
ただ、注意が必要なのは、北海道全体が地震リスクが低いのではないことです。
北海道は広いので地域によってまったく異なります。
例えば南西部の根室や釧路などでは全国でも有数の地震リスクが高い地域になります。
また、確率が低いからといって地震がないわけではありません。
ちなみに、2016年6月16日に震度6弱の地震があった函館は、札幌と同じ程度の確率になっています。
第3位 群馬県前橋市
30年間震度6強以上地震確率:0.2%
前橋が第2位に入るとは意外です。
関東平野、首都圏というのはどこへ行っても地震リスクは高いものだと思っていたら、そうではないんですね。
ちなみに高崎は、もっと危険度が低くて0.1%になります。
前橋も高崎も丘陵地にあって地盤がいいですし、近くに活発な活断層もない、海溝型の地震からは遠く離れているといったことが理由です。
群馬県は南東部以外で大部分の場所が地震のリスクは低くなります。
第3位 岩手県盛岡市
30年間震度6強以上地震確率:0.3%
これは盛岡の地盤がいいことと、活発な活断層が近傍にない(北上山地西縁断層というのがあるが、盛岡までは伸びておらず少し離れている)ことが原因です。
盛岡市付近は全体にリスクが低いようです。
東日本大震災の時も、盛岡市ではほとんど被害がありませんでした(ブロック塀の倒壊などで数人が軽傷)。
ただ、岩手県でも海側にいくとかなりリスクが高くなります。
これは東日本大震災のように、海溝型地震の震源に近づくためです。
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