有名な防災グッズの中にもイマイチな物が
常日頃から防災グッズを準備しておく事は当サイトで何度も推奨していますが、今回は切り口を変えて有事の際に意外に役に立たない物を上げてみたいと思います。
前提として、ある程度昔から震災時に用意しておくと良いとされている物や、イメージできる物の中からピックアップして行きます。
先に述べておくと、ここで上げる物が全く使えないと言う事ではありません。
それ単体では労力を要する物や、付随して他の物が必要になる物が多いです。
この2点に注目して、あくまで「思ったより活用できない」と言うニュアンスで読んで見てください。
乾パンのみだと食べづらい
非常食の代表格とも言える乾パンですが、有事の際に注目される事はあまり多くない様です。
戦時中から認知されてきたと言う長い歴史がありますが、確かに日持ちをする非常食と言う意味では優秀だと思います。
しかし、本来馴染みのない食べ物である事から、乾パン単体で見た場合「硬くて食べづらい」と言った意見や、「美味しくない」と言う意見が多いのも事実です。
長期的に食べれる様にするために意図的に水分を排除した感じがありますが、やはり食す際には水が必要と言う事になりますね。
とはいえ。最近ではこのあたりの部分を考慮した優れた商品も多く開発されているようです。
可能であれば、事前に実際家族で食べてみると良いかもしれませんね。
他の非常食でイメージがある場合は、優先的に乾パン以外を貯めておくのも良いかもしれません。
お湯が必要になるインスタントラーメン
今年4月に発生した熊本地震の際に言われ始めた事でもありますが、一般的なインスタントラーメンは非常食としてあまり有用ではないそうです。
と言うのも、インスタントラーメン単体ではやはり非常食の役割を果たせない事が大きいんです。
カップラーメンにしても袋詰めのインスタントラーメンにしても、先ずお湯が必要になります。
大きな災害でライフラインの内断水が発生してしまうと、一気に水は貴重な資源になります。
更に付け加えると、その水をお湯に変える電力が必要になります。
水道と電気の両方が寸断されてしまった場合は、食べるまでに労力とこれらの資源を消費する事がネックになってきます。
今までは非常食としての側面も強いインスタントラーメンでしたが、その有効性は状況によると言う事を覚えておきましょう。
プルオープンの付いていない缶詰に注意を
プルオープンとは、あらかじめ缶詰を開けるために付いているあの取っ手の様な部分の事を指します。
良くツナ缶の上部に付いていますが、要はこれがあるのと無いのとでは缶を開ける作業時間と効率が雲泥の差で変わってきます。
つまり、プルオープンの付いていない缶詰の場合、別で缶切りを持っていれば問題は無いです。
あらかじめ防災グッズを用意し、その中に非常食として缶詰を複数入れておくことは非常に有益ですが、合わせて缶切りも用意しておきましょう。
ネットで検索をすると、缶切りが無くても人力で缶を開ける方法は複数見つかります。
しかし、実際に動画の様にすんなりと開くことは稀で、各缶の材質などにも左右されます。
特に海外の動画ではそもそも規格自体が違ったりもするので、実際に参考にして人力で開けようと思ってもなかなか上手くいかず、非常に時間がかかる場合が多いです。
先にも書いたように、プルオープンの物なら問題は無いですが、この際別で缶切りも防災グッズの中に忍ばせておく方が有益でしょう。
以上が今回ピックアップした一部のアイテムになります。
こうして見ると、単体では使用しづらく何かしら付随する物が出てくると言う印象ですね。
防災の準備の際に参考にしてみてください。
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