北海道児童置き去りに見る山中ではぐれた時の対処法

山中捜索

山中で子供が一人になってしまったら

先月末から世間を賑わせていた北海道自動置き去り事件ですが、本日6月3日に無事発見、保護されました。
当初から両親の責任を追及する等いろいろと物議を醸した事件でしたが、結果的に児童が無事に見つかった事は喜ばしい結果と言えます。

防災と言う観点から見ると、今回の様に山中で子供とはぐれてしまう状況ではどうすれば良いのかと言う部分を追及してみる必要があると思います。
事件自体は親が子供を残し車で去ると言う切ない発端ですが、仮に親子で山中に分け入り、その後はぐれてしまった時の対処法を見てみましょう。

山中ではむやみに動き回らない方が得策

主に探される側=子供の立場で言える事ですが、基本的に親とはぐれてしまった際はみやみに動き回らない方が良いでしょう。
と言うのも、子供を探しに親も動いているので、子供の方も動き回ってしまうと山の中では遭遇出来る可能性はぐっと低くなってしまいます。

結果的に吉と出る場合もあると思いますが、運の要素が強いので基本的にはジッと助けが来るのを待つ方が賢明ですね。

動き回らない事は無駄な体力の消耗を抑える事にもつながります。
限られた食料しか持たされていない場合、できるだけ空腹と喉の渇きを抑える必要がありますから、その場を動かずにいましょう。

親からしても、大体はぐれた地点の目星がつくと思うので、再度その場に戻ってくる可能性が高いです。
山中で一人と言うのは非常に不安な物ですが、ジッと待つ事がいち早く救助に繋がると言う事ですね。

付近の物を使って音を出す事

都会の喧騒と離れた山中では、はぐれた際に人為的な音を出す事で自分の位置を相手に知らせる事が出来ます。
何もなければ山は静かな物です。親が遠距離にいるかもしれないとしても、出来るだけ大きな音を出して合図としましょう。

声を発して助けを呼ぶことも大事ではありますが、これは体力の消耗に直結するのでNGとされていますね。
そうなると、付近の物を使い音を出す事の方が得策となります。

木の枝や空き缶などを用いて、人為的な音を出すようにしましょう。

人為的と言うのは、明らかに自然音ではないと分かる様な物です。
規則性のある音や、ある程度リズミカルな音と言う事になりますね。

一回しか音を出さないとそれは自然に発せられた音と見分けがつきません。
二回でも同じです、偶然で片づけられてしまう可能性があるので、出来れば三回以上続く規則性のある音を出すようにしましょう。

事前に取り決めをしておく

一番重要な事ですが、あらかじめ親子間で特定の取り決めをしておきましょう。
何か目立つ場所があるなら、はぐれた際はそこに集合する様にしておくと良いと思います。

木が多い茂の中でも確認できる塔の様な建物や給水塔などがある場合は、お互いそこで待つようにしていれば会えるのは時間の問題です。
そういった目印が無い場合は、先ほども述べた様に「動かずじっとしている」「音を出す」と言う2点を口頭で伝えておく必要がありますね。

山中では日が落ちると、捜索する側も大変になりますから、明るいうちに見つけられる事が重要だと言う事も合わせて挙げておきます。

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