南国の島国を襲った前代未聞のサイクロン
日本でもおなじみのフィジーはバカンスに来訪する様な海の綺麗な島国です。
太平洋に位置するこの国で、先週末に大型のサイクロンが襲来しました。
過去最大とも言われるこのサイクロンは「ウィンストン」と名付けられ、各メディアでも報道されましたが現在までに死者数は29人にもおよび、依然8000人ほどが避難生活を強いられています。
この発表は同国政府報道官が明らかにしたもので、復興には少なくとも数か月かかると見られています。
通信昨日の破損が状況確認を遅らせた
現在でも各国の支援が行われ復旧に向けて動いていますが、一部遠隔地においてサイクロンによる通信手段の崩壊が状況把握を遅らせました。
そうした機能が復旧する中で具体的な被害も明らかになってきましたが、今回のサイクロンはそれも踏まえて想定以上の大きさだったと言えるでしょう。
死者数もここから更に増える事は危惧されていますが、報道官によればその数値は緩やかである事を祈っているとの発表がありました。
災害発生からまだ一週間、今後の対応が問われる時ですね。
過去最大級のサイクロン「ウィンストン」
最大瞬間風速は90メートルにも及ぶと言う過去最大のサイクロンウィンストンがフィジーに上陸したのが20日夜から21日にかけてです。
様々な地域でその爪痕を残した感じですが、村落の中には家屋の殆どが倒壊した所もあるとか。
太平洋の島と言う事で過去にもサイクロンが被害をもたらす事もあったようですが、単純に死者数だけを見たら過去の数字よりも今回の方が多いとの事です。
この事からもフィジーでの防災史に残る大型の自然災害だと言えます。
サイクロンとは?
日本にはあまり馴染みが無いサイクロンですが、主にインド洋で発生する熱帯低気圧の暴風域を指します。
低気圧や暴風域全般を指す事もありますが、イメージとしては台風などの様に強い風を伴う荒れた気象情報を示します。
ニュアンスとしてはハリケーンとも似ていると言えます。