意外と知られていない洪水時の避難注意点
日本は毎年夏から秋にかけて台風の被害が発生します。
規模こそそれぞれですが、派生して水害が起こる事もしばしば。
洪水時に避難する際、気を付けたい事が幾つかあります。
意外と知られていない内容もあり、有事の際は参考にして防災に役立てて下さい。
人が歩ける水深は股下まで
水害が起き街中まで溢れた水が来ると、普段は何気ない道路も危険な物になります。
避難所に向かう際や、近隣の人の安否を確認するために屋外に出る必要もあると思いますが、基本的に水の深さが股下よりも上に来たら歩くのは困難だと覚えておきましょう。
実際この高さまで水が来てしまったら一般人の方にはやれる事は殆ど無いと思った方が良いです。
上手く歩けないばかりか、流されてきた物にぶつかり怪我をするかもしれません。
付近の電線にも注意が必要になりますし、流れが強い場合は体ごと持って行かれるかもしれません。
もちろん自動車での移動も止めた方が良いでしょう。そのまま身動きが取れなくなる可能性もあり、非常に危険な事だと言えます。
このぐらいの水深の水が市街地まで押し寄せて来た場合は、その時点で何かしら行政が手を打っていると思います。
出来るだけ屋根の上など高い所に避難して、救助が来るのを待つようにしてください。
河川だけでなくマンホールにも注意を
水害が発生する前後は河川から離れると言うのは一般的に防災で言われている事です。
当然の事でもあり、水に流されない様にするには離れた方が賢明と言えるでしょう。
先の話と同じく、市街地や住宅街では同じくマンホールにも注意が必要になります。
水が溢れてきていると見えづらくなって居る事も多々ありますが、既に水の勢いにまけて蓋が流されている場合もあります。
水質も透明な物では無いので目視での確認もしづらく、怪我や生命の危険もあります。
むやみに屋外に出ない事もそうですが、マンホール付近も注意をするようにしてください。
どうしてもと言う場合は、杖の様に長い棒状の物を地面に刺して確認しながら歩くと良いと思われますが、直接危険回避に繫がる事ではないのでやはり注意は必要になりますね。
長靴は逆に歩きづらくなる
一見水に濡れずに効率良く歩けそうなイメージの長靴ですが、一定の高さまで水位が来た後は逆にネックになります。
単純な話ですが、長靴の中に水が入るとその重みで歩きづらくなると言う事ですね。
この事から水害レベルになると長靴では無く、普通の靴底が低い物の方が重宝します。
更に推奨されるのは紐できちんと縛れる物で、これによって水流に靴が流されてしまう事も防止できます。
上記をクリアしていればブーツでも良いですが、あまり高い物は長靴と同じく水が入ると歩きづらくなってしまうので、それであればスニーカーの方が有効になりますね。
以上水害時に知っておきたい項目になりますが、ポイントになるのは水の流れと水位です。
避難に際しては状況を見て、行政の指示に従い判断をするようにしましょう。