大事なペットも一緒に避難出来る様に普段からしておくこと
震災や災害で避難を余儀なくされると心配なのはペットの動向です。
最近では同行避難と言って、避難所でもペットを一緒に連れてくる事が可とされている場合が殆どですが、その際にペットがすんなりと着いて来てくれるように躾をしてありますでしょうか?
避難が必要な状況と言う事は既に居住地にも危険が迫り、一刻を争う事態も多くあります。
こう言った状況で、例えば持ち運びゲージに入るのを嫌がったり、一緒に避難所に到着した後もトイレの問題なども出てきます。
ペットを飼っている人の防災の中には、こう言った対ペット用としてあらかじめ行っておきたいポイントが幾つかあります。
1、ケージやキャリーに慣らしておく
冒頭でも少し触れましたが、避難の際も出来ればペットを持ち運びが出来るケージやキャリーと呼ばれる籠を使用した所です。
しかし、この手の中に入る事を嫌がるペットは非常に多く、いかに震災時と言えどもすんなり入ってくれない事も想定できるわけです。
平時は動物病院に連れて行く際に使用したりするので、どうしてもペットからしたら怖いイメージが付きまとうと思いますが、普段から慣らしておくことでケージの中に入る事は怖い事ではないと認識させておく必要があるんですね。
そのためにはケージやキャリーの中にお気に入りのオモチャを入れておいたりして、「中に入ると楽しい」と認識させる必要があります。
他にも特定の餌を配しておくのも効果的です。
この作業を数日では無く1ヶ月から2ヶ月程度根気強く行うと、先にも述べた恐怖心も薄らぎ割とすんなりと入ってくれるようになります。
そうすれば有事の際にも効率良く一緒に避難が出来ますね。
2、予防接種は必ず施しておく
ペット独自の病気等に対応するために各種予防接種があります。
犬であれば代表的な物として、
- 狂犬病
- ジステンパー
- ケンネルコフ
- その他
等があります。
飼い主の責務にもよりますが、事前にワクチンを注射する予防接種を施しておくことが一般的ですが、これも出来れば平時に行っておくようにしましょう。
避難所には他のペットも沢山いると思われます。
予防接種を行っていなくてこれらの病気を他のペットに感染させないように配慮する必要があります。
中には人間にも影響を及ぼす病気もありますので、事前に余裕のある時に一通りは受けさせておくようにしましょう。
3、飼い主以外の人にも慣らしておく
ペットの性格がモロに出る所だと思いますが、いわゆる人間に慣れているかそうでないかで避難所での生活も変わってきます。
これは平時と違い、沢山の人と共同生活を送るのでペットの中にはストレスを感じる子もいるかもしれません。
しかし震災によって様々な不安が重くのしかかる避難生活の中では、特に子供にとってペットは癒しの種になります。
必然的に飼い主以外の人にも触られたりする機会が増えるので、あらかじめ慣らしておくことで人間にとっては非常にありがたい事にもなりますね。
好奇心が旺盛なペット、怖がりなペット、性格はそれぞれだと思いますが事前になるべくいろんな人と触れ合いをさせておくことで避難所でも朗らかに過ごす事が出来ると言えるでしょう。
以上が「ペットと一緒に避難するための事前防災準備3選」になりますが、これ以外にもトイレの対応や餌の問題等様々な事があるので、事前に一緒に過ごす時間は多く取る様にしましょう。
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