特に東京の地震に対しての備えは抜かりありません
地震大国とも言われている日本。海外では日本の地震対策レベルは最先端と見ているようです。2011年3月、東北地方沿岸部を襲った大地震は記憶に新しいですが、もしこれが日本じゃない国で起きたなら、被害はさらに甚大になっていたと言われています。海外でも日本の最先端の地震対策に注目し、日本からの地震対策と題して特集記事が組まれています。
日本の地震対策はこうだ
毎年2,000回近くもの地震が起きている日本において、地震は日常の風景です。こうして母なる自然の気難しさを良く知る社会が誕生し、政府は本格的な地震対策を推進するようになりました。東京大学の研究者たちは、今後巨大地震が起きる可能性は70%と推定しています。しかも、次回地震に見舞われるのは首都かもしれないのです。
首都・東京の地震対策は抜かりない
世界で2番目に自然災害のリスクが高い都市とも評される東京ですが、その備えは抜かりありません。例えば、東京では87%の建物が耐震/免震構造だと言われています。建設された高層ビルはどれも厳しい建築基準を満たしたもので、中にはテフロン製の基礎を地震の最中にスライドさせて揺れを軽減するビルもあります。他にもゴムや液体充填式の基礎で揺れの衝撃を吸収するものも一般的です。ここまで高度レベルな耐震/免震構造は世界トップクラスです。
スカイツリーも地震対策はばっちり
2012年にオープンした東京スカイツリーは地球で最高の高さを誇る塔です。634mの塔には100名ものエンジニア、建築家、プランナーらによる耐震/免震技術の粋が詰め込まれています。例えば、鉄筋コンクリートの支柱は地中50m近くまで打ち込まれています。また、内部構造は数百年も地震と嵐に耐えてきた伝統的な木造塔の形状を模したいます。
首都圏の津波や水害に備えて巨大水路を建設
地震対策は耐震/免震構造のビル群以外にもあります。東京のような沿岸部に住むからには、揺れだけでなく、その後に続く津波の脅威にも備えなければなりません。近年カリフォルニアとハワイで、チリ沿岸部で起きたマグニチュード8.3の地震による津波の警報が発せられました。その時の津波は遠く離れた日本にすら到達しています。
東京郊外の50m地下には首都圏外郭放水路という延長6.3kmの巨大な水路が流れています。この世界最大級の地下河川は津波や台風による水を受け止め、江戸川に排水するための施設・庄和排水機場です。建設費は2,300億円で12年間の歳月をかけて完成されました。巨費ではありますが、それに見合った市民の安全が確保されています。
公共交通機関は世界に誇る耐震技術
新幹線に代表される日本の高度な公共交通機関も当然耐震構造です。東日本大震災発生当時、日本列島には27本の新幹線が走っていました。しかし、巨大な地震センサーのネットワークが初期微動を検出したおかげで、本震が来る前に緊急ブレーキがかけられ、死者はおろか、怪我人すら出なかったのです。
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