2か月前の地震が南海トラフの引き金になる可能性
4月16日、17日に発生した熊本地震の以前、三重県沖で発生したマグニチュード6.1の地震に関して南海トラフ地震との関連を指摘する専門家の意見があります。この地震は三重県沖で半月前の4月1日に発生したものですが、震源地が沖合だった事もあり直接的な被害は多くありませんでした。
しかし、専門家の研究によるとこの時も一歩間違えると巨大津波を伴う大震災になる可能性があったと見られ、今後も動向に注意する必要があるとの見方もあります。この地震はプレート境界地震と呼ばれる物の様です。
プレート境界地震とは何か
よく地震に関する話の中で「プレート」と言う単語を耳にすると思いますが、元々地球の外殻は一枚岩ではありません。
十数枚のプレートが合わさって構成しています。
このプレートはゆっくりと移動しており、その動きによって生じるエネルギーが接地面のひずみに蓄積されていきます。
一定の許容量を超えるとエネルギーにより接地面が崩壊し、その際に発生するのが地震になります。
件の三重県沖の地震に当てはめて考えると、太平洋側のフィリピンプレートと日本列島側のユーラシアプレートの接地部分にたまったエネルギーが原因と思われます。
南海トラフ地震との関連性
この三重県沖の地震自体が南海トラフ地震を引き起こす可能性はあったと言います。
「可能性はあった。接触面の崩壊が南海トラフに達していたら大きな被害が出たかもしれない。今回は崩壊が局所的だった」
引用元:http://www.sankei.com/west/news/160624/wst1606240006-n1.html
さかのぼるとこの地域でのプレート境界地震は、昭和21年に発生したとされています。
この時の死者数は1330人に及んだと見られますが、普段から両プレートの関係上大きな地震しか発生しない地域とされているようです。
要は、ひずみにエネルギーが貯まって一部が崩壊するまでは目立った地震は起きないとされて来た所なんですね。
しかし、非常に小さいスロースリップ地震と呼ばれる物は頻発している模様で、これも後の大地震に繋がらないか懸念されると言います。
今回の物もやはり南海トラフ大地震の前震となる可能性も十分にあると言います。
-われわれが注意すべきことは何か
「まず気をつけねばならないのは、東日本大震災より地震の揺れによる被害が大きいと考えられることだ。東日本を起こした日本海溝の震源域は陸から遠いが、南海トラフは近く、地震の揺れがより強く陸上に届く。津波の到達時間も短い。家具固定で自宅内の避難路を確保し、津波から逃れられる安全な場所を事前に把握しておくなど身近なことから取りかかるべきだろう」
引用元:http://www.sankei.com/west/news/160624/wst1606240006-n2.html
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