災害には経験則と教訓で対策を
防災、減災と自然災害に対する言葉は幾つかありますが、それらを行う上で根本大事な事は過去の教訓や経験を活かす事です。
例えば防災グッズの事前準備にしても、具体的に何を用意するのがベストかと言う事は全て過去の体験談から来ている物です。
中には予測の上で言われている物もありますが、災害後どう言った状況でどう言った物が役に立ったかと言う部分に関しては実際にそれらを活用した事のある人の意見が多く反映されているんですね。
電気系統が麻痺した場合は夜間暗くなるのは当然です。
その際に簡単に明かりを確保するには懐中電灯がうってつけと言う事は予測で簡単に分かります。
では、変わってラジオなどはどうでしょう。
これは、過去の体験で災害時に限定的な状況下で情報を得るのに最も適していたと感じる人が多かった事から現在も防災グッズに必要な物として成立していると言えます。
時間の経過と共に薄れていく危機意識
2016年2月6日に発生した台湾地震に関しては倒壊した建物も9棟程見られ、中には施工業者の幹部が逮捕される事案も発生しています。
俗に言う手抜き工事ですね。
倒れた16階建のマンションを専門家が見ると明らかに柱の中の鉄骨の本数が少なかったりするのが容易に分かる様です。
注目されたのはピロティ構造と呼ばれる建築技法で、これは阪神淡路大震災の際に揺れに弱いと言う事が認識された物です。
一般の方でここまで知っている人はあまりいないと思いますが、これを教訓に以後のマンション等は別の技法が取られるようになっています。
これは分かりやすい例で、過去の災害の教訓を今に生かしていると言えるでしょう。
しかし、当の我々は時間の経過と共に危機意識は薄れて行く物です。
被災した人の方が意識は高いと思いますが、先の東日本大震災にしても当時テレビで見た映像や情報で防災意識を持った人でも今同じように持てているかと言うと大多数の人は薄らいでいるんではないでしょうか。
防災対策は過去を忘れない事が一番
結局の所防災対策や減災と言う物は過去の経験や教訓をフルに活用して行く事が最大の効果です。
「震災は忘れた頃にやってくる」と言う事を当サイトでも何回も書いていますが、防災に対して常に準備を施しておく内は被害も最小に抑えられるんではないでしょうか。
そんためにもあらかじめ防災グッズの準備を行っておく、避難経路の確認をしておく、家族間で取り決めをしておくと言った日常の中で進められるものは着手しておきましょう。
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