地震の際に屋外に居た場合の防災
関東東海地方にかけてはいつ大きな地震が来てもおかしくないと言う風潮が最近はあります。
実際権威のある教授の研究なども公表されているので、概ね信憑性は高いのかもしれません。
今回はそんな大地震に際して、もし屋外に居た時はどのように対応するのが良いのか見てみたいと思います。
屋内よりも屋外の方が危険にさらされる頻度は少なそうな気もしますが、逆に言うとどこにいるかでかなりケースバイケースになるとも言えます。
まずは落下物の可能性などが高いビルが立ち並ぶような状況をイメージしたところから説明します。
最初に落下物を考える
頭上から落ちてくる物は致命傷を与える可能性が高いです。
落下物の大きさや重さによる所も大きいですが、代表的な物としてはガラスや看板が挙げられます。
ガラスは大きさに関わらず鋭利な部分で体表を切ってしまう恐れがあります。
人間の体には致命傷となる動脈が走っている部位が幾つかありますが、そこをケアする事を考えましょう。
首、手首が危ないですので、鞄を持っていたら頭上に乗せて直接落下物をカバーするようにしましょう。
その場合脇を締めて、手首も体の内側に向くようにした方が安全です。
鞄を頭上に掲げると言う事で、そのままだと一番体の外側に向いて出てしまうのが両手首です。
今手元に鞄がある方は試してみると良いでしょう。何も意図せずに鞄を両手で頭上に上げた場合、モロに手首が外に出ると思います。
落下してきたガラスで切らないために、必ず内側に巻き込むようなイメージで鞄を持ちましょう。
看板などの落下物を避けるために
先の東日本大震災の際も街中で大きめの看板が落下する映像が流れていました。
形状、重みによってはいとも簡単に致命傷になるサイズの物が落ちてくるかもしれません。
地震が起きた際に頭上に何があるかを確認する事が大事になります。
一瞬の状況判断能力も試されますが、看板やビルの外壁など思わぬ物がどしどし落ちてくるかもしれませんので、何も落ちて来ない様な場所に退避する必要があります。
確実に前後より車が来ないと判断できる状況であれば一旦車道に出るのも良いと思います。
揺れが収まった後は直ぐに又別の安全な場所に移動しましょう。
元々地震大国の日本では、その分耐震も進んでいるのでビルそのものが倒れてくると言う事はあまりないかもしれません。
しかし、肝心なのは最悪の事態も想定しておくことです。
そういう意味では屋内よりも一瞬の判断力が必要になるかしれません。