後で気が付いた阪神淡路大震災の不思議な出来事
いつの間にかずいぶん時間が経って、遠い過去のことのように思える阪神淡路大震災ですが、当時の震災前日の普段とは違う様子に違和感があったのはよく覚えています。
どの地震の時も言われる、野良猫やカラスの集会があり、夕方にはまったく見かけなくなっていた事。
その夜の月が、それはそれは美しかった事。
当時飼っていた犬は大変おとなしい雑種でしたが、とても寂しがり不安そうにしていた事など、今思えば動物たちは何かを感じ取っており、それぞれに何かを思っていたのかもしれません。
前々日まで患っていたインフルエンザが全快し、動き回っていた
私は地震の3日ほど前から高熱が続いており、当時中学生活を十分に満喫している真っ最中かつ卒業まで残りわずかだったこともあり、早く学校に行きたくて仕方のない状態でした。
震災前日に熱が下がり、すっかり体調が良くなった私は、朝から落ち着かずに自分の部屋・リビング・浴室・トイレまで一日中掃除に集中していました。
普段は自分の脱いだ服もろくに片付けず、漫画も読んだら読みっぱなしの私に、両親が不信感を抱くほど何かをしていないと落ち着かないような、何かに脅迫されているような気持でした。
夜は仲の良い友人と電話で会話し、何もかもするべきことはやり終えたような、そんな満足感で一日を終えたような感じでした。
しかし夜にベランダで見た月が何か不安な影を心に残し、特に理由もないのですが、何故かその夜は次の日に制服で学校へ登校するにもかかわらず、しっかりと服を着込んで眠りました。
これから就寝するというのに、私服のトレーナーにデニムを履きベルトまで着けて、靴下をはいて布団に入り眠ったのを覚えています。
なぜなら震災当日、大混乱の中で親友の一人と再会した際に、まったく同じように着衣を整えて就寝したと話をしたからでした。
親友もまた、いつもはパジャマで眠るところを何故か自然と私服を着て眠ったと言っていました。
衰えた第六感とはいえ、必ず人間にも予兆を感じることができる
猫や鳥たち、ナマズやタコの動きで予知ができる・雲や月の形に前兆が現れる等と色々な情報が簡単に素早く手に入る時代ですが、かつては人間も野生の動物であり、今でも雨や嵐をよむことができる人々もいます。
地震の予知とまではいかなくても、何か心がざわめく・何か不安な違和感がある、そのような自分の直感を第一に、周辺の様子を観察されてみると良いと思います。
その時に感じる何か得体の知れない不安を誰かと共有できると良いのですが、『気のせいだろう』と見過ごしてしまいがちなので、自分だけは自分を信じ行動してみる勇気も必要かもしれません。
とはいえ、まさかあんな大きな地震が来るとは微塵も想像してなかったので、すぐに外に飛び出して避難準備やご近所の様子を伺いに行動できた事は運が良かったとしか言えません。
良く「虫の知らせ」なんて言い方もしますが、やはり事前に何かを感じ取る事はあるんだと思います。
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