防災や防火訓練には色々な種類がある
一言に防災訓練、防火訓練と言っても様々な物があります。
避難訓練もそうですが、平時にこの様な訓練を何度も受けておくことは有事の際に効果があります。
逆に言うと、訓練を受けていない人がいざと言う時に避難や消火器の使用、その他防災に付随する効率的な行動を取る事は難易度が高いと言えるでしょう。
各地域ごとで消防署や自治体が開催する事の多いこれらの訓練も、可能であれば率先して受けておきたい所です。
初期消火訓練について
主に消火器の使用方法や、実際に火をくべて体験する事の出来る訓練です。
火事が発生した場合は、初期の消火活動が非常に重要になってきます。
その後の延焼を防ぐ事が結果的にあなたの財産を守る事に繫がるからです。
日本の過去の災害事例を見ても、この段階で効率良く消化を行っておけば被害を最小に抑える事が出来たと痛感する事例も多いです。
消火に使用する一番身近な物は消火器だと思いますが、自治体や団体によってはそれ以外にも下記の物を訓練出来ます。
スタンドパイプ
これは街の中などで見かける消火栓に設置して使用するホースとそれ付随する器具です。
消防車が入って来れない様な狭い路地などでは効力を発揮します。
複数の人で使用する事が望ましいですが、器具自体の重さも少なく放水にかかる負担もあまりありません。
可搬式消防ポンプ
小型のポンプになっていて、給水と加圧を行える作りになっています。
見た目とは裏腹に、思った以上に遠方に放水が出来る事も可能ですので、使用方法を覚えておくといざと言う時には役に立つと思います。
これも複数の人で使用する方が良いでしょう。
出火防止訓練
消火の前段階、つまり出火を食い止めるための訓練です。
想定される火災の発生原因をイメージして、実際にケースごとにどの様な防災行動が望ましいか学ぶ事が出来ます。
地震訓練とワンセットになっている事も多く、揺れが収まった後先ず何をするべきか、具体的にどうすれば出火自体を抑える事が出来るかを体験しながら学ぶ事が出来ます。
通報連絡訓練
これはいざと言う時に火事や地震、救助にまつわ連絡時の訓練です。
主に通報する人間の立場になり、実際の状況を想定して訓練に当たります。
電話向こうの担当者に対して短時間で正確に情報を伝える事が大事になりますが、いざとなると意外に上手く出来ない物です。
その他様々な機種がある電話に対応して、ベストな通信方法を学べる事が多いです。
身体防護訓練
地震が発生した際の状況を体感できる訓練です。
良く夕方のニュース等でも目にしますが、特定の施設で実際に揺れを発生させそれを体感すると言う物になります。
大きな震災になるとその場では身動きが取れないばかりかパニックに陥る事も多々ありますから、大きな揺れを体感しておくことは非常に貴重な訓練と言えます。
その他緊急地震速報が発生した際の対応なども学ぶことが出来ます。
以上が主な訓練一覧になります。
この手の開催情報は地域ごとの回覧版や紙面で届く事が多いので、確認をしておき率先して受けるようにしましょう。