屋外に出るか部屋に留まるか
大きな震災が襲って来たら、今現在自分がいるその場からどのタイミングで避難するのが最良か分かりますか?
実際に大きな揺れに遭遇すると、正常な判断を下す事は難しく、結果避難が遅れてしまう場合もあります。
逆に慌てて外に飛び出しても付近がビル街であれば落下物の危険もあります。
この場合は一旦落ち着くまで屋内にいた方が良いと言う事になります。
この点を事前に想定しておくことも、いざと言う時の防災に非常に役立つ事になります。
建物は下の階より上の方が安全
一般的に言われている事ですが、地震があった際は建築物の上階の方が下階よりも安全とされています。
これは、倒壊の危険性等を加味して考えると慌てて上から降りて来ることも避けた方が良いと言う事になりますね。
屋外に出るのも同じで、やはり付近の状況により落下物の危険性がある場合は、それらが収まるまで大人しく待機しておく方が良いでしょう。
ただし、建物自体が老朽化が著しい場合や、それに付随でして近隣が拓けていた場合は即屋外に避難する事の方が安全となります。
この辺の見極めを有事の際に行うのは思った以上に難しい物です。
自分の居住地区をあらかじめ確認しておくと良いと言う事です。
その上である程度前もって緊急時の行動を選定しておきましょう。
津波や地滑りの可能性を考えておく
3.11の東日本大震災の際にも見受けられた事ですが、海沿いの地域では地震後に津波が押し寄せる可能性もあります。
他にも山の裾野に家屋が立っていると、大雨などによって地滑りに巻き込まれる事態も想定できます。
これらの二次災害に巻き込まれない様にするためには、あらかじめ「自分に限って大丈夫」と思わない事です。
自然災害は突発的に襲ってきますから、ある程度は事前に対応策を考えておくことしか出来ないとも言えますね。
特に津波の場合は、遠方と言うよりも高い所を目指して逃げるようにしましょう。
最低でもどの位の高さがあれば良いかと言うのは一概には言えませんが、ビルの屋上や山などより高い所を目指す方が安全です。
東日本大震災の際には、避難場所に到着したがその後津波の被害に巻き込まれてしまった人も多数いました。
最初の災害だけでなく、住宅地付近の地理等も想定した上で、有事の際は万が一も考えつつ避難行動を取る様にしましょう。
公共の場等多数の人がいる所では係員の指示に従う
公共の場やデパートなど沢山のお客様で賑わう様な場所では何より係員の指示に従って避難する事を心がけましょう。
現在殆どの企業ではこうした有事の場を想定して、あらかじめ各従業人に災害時のマニュアルで教育をしている所が殆どです。
その他定期的に従業員向けに避難訓練も行っている事が多く、有事の際は独断で判断するよりも係員の指示に従う方が危険度は低いと言えるでしょう。
この様な人が多数いる場所ではとにかく慌てない事が重要です。
パニックを起こしがちですが、人を押しのけて進んだり、我先にと出口に向かうのは避け、規律を守って避難しましょう。
まとめると、有事の際は自分の今の状況、場所、災害の規模を鑑みて避難する様にしましょうと言う事です。
可能であれば事前にあらゆる災害の際の行動をイメージしておくことも大事だと覚えておいてください。
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