これだけは覚えておきたい地震直後のやるべきこと
突然経験したことのないような大地震が起きたら、誰もがびっくりして気が動転してしまいますよね。
大地震の後は落ち着いて行動してほしいと言っても難しい話ですが、大地震の直後にやるべきことをまとめてみました。
もちろん「家自体は倒れなかった」「火事に巻き込まれなかった」ことが前提の話です。
「まず火を消せ!」のウソ
震度7級クラスの地震だったら、まったく動けません。近くの家具につかまって身体を支えるのがやっとです。とにかく「一歩も動けない」と思っておいた方がいいです。
だから火なんか消せません。四方から家具が倒れて、下敷きにならないようにするのが精一杯でしょう。火事にならなかったらラッキーなのです。もちろん揺れがおさまったら火はすぐに消しましょう。
「まず水をためろ!」これはポイントです
揺れがおさまったら、まず水と覚えておいてください。特にマンションに住んでいる方、揺れ終わったらすぐに、風呂、バケツ、シンク、桶…なんでもいいですから出来る限り水を貯めましょう。揺れてすぐに水道管が壊れて水が出なくなるけど、マンションだったら屋上の貯水槽にまだ水があるので、それを貯めて下さい。
火を消すためではなく、飲用でも料理用でもありません。ずばり「トイレ用」です。
都会の地震ならなおさら。小学校に行こうが公園に行こうが、どこに行こうが水洗便所しかありません。
てことは水が出ないと流せないのです。
普通の水洗で1回にどのくらい水を使うか知ってますか?バケツ2杯分でちょっと足りない。そのくらい使うのです。自衛隊の給水に長時間並んでもいいところ1人で運べるのはバケツ2杯。1回並んで(1時間くらい)トイレ1回分しかもらえないのです。だから「まず、水をためろ!」なんです。
一軒屋の場合でもすぐ近くの水道管が切れない限り少しは出ると思います。
でなければ近くの公園とかに出かけていって公共の水道から出来るだけ多く水をもらっておくことが大切です。
屋内でも靴を履く
1日の半分は夜です。暗い中で地震に遭遇する確率は1/2なのです。大地震が起こったらすぐ停電しますから、夜の7時であろうが真の闇になります。暗かったら足もとが全くわからないということです。
グラスやガラスや食器がそこらじゅうで割れまくっていて、ガラスの破片で怪我をする確率が高いんです。怪我をしても水がでないから傷口洗えず、清潔に保てません。
高層マンションに住んでいる方。エレベーター止まります。止まったきりで当分動きません。水とか食料とか近くの避難所にもらいに行くのにいちいち階段を上り降りしなければなりません。
足の裏の怪我は致命傷なんです。
家を離れるときは、必ずブレーカーを落とす
「通電火災」って言葉知ってますか?
電気はガスや水と違って半日~3日くらいでかなり復旧します。一応電力系の会社が各家を回って人がいるのを確かめてから通電するのが原則らしいのですが、そんなもの不可能なので勝手に通電されることも多いのです。その時に起こる火事が「通電火災」です。実際、阪神大震災での出火原因の6割は通電火災であるとすら言われています。
電話はすぐに 最低限の人だけに
時間帯にもよるけど、揺れがおさまって30分くらいは電話も繋がることが多いです。まずは、両親・親戚・恋人、心配してくれそうな友達、会社関係にまず電話しましょう。無事を知らせるのです。とにかく最低限の人数に、無事だけ知らせる。
そして、知り合いの誰彼に伝えておいて、と一遍に伝言しておくことです。
繋がらなくなり始めたらもうダメです。それと、「こんなにすごかった」「もう死ぬかと思った」などの長電話は迷惑です。電話は文字通りライフラインになるので、くだらない話で電話線をふさがないようにしましょう。
携帯なんてもっと繋がらなくなるでしょう。
街を行くときは、電線と地割れに注意
道も地震直後はすいています。車で脱出するなら決断は早いほどいいです。ただし道が壊れたりビルが倒れたりしていて脱出できないことも多いです。東京みたいな大都市なら車は避けて下さい。すぐ大渋滞になり救助の甚大な妨げになります。
それに、逃げる途中で立ち往生したら家にも戻れないし先にも進めないという地獄状態になります。地震後1~2時間たったらもう車を出してはいけません。緊急救助作業車や消防車、救急車が渋滞で立ち往生してしまいます。
逃げる際は高圧線と地割れに注意してください。電線はいたる所で切れて垂れ下がっています。
地面は「うそでしょ」というくらい割れています。アスファルトがもう鉤裂き状態なんです。運転も注意が必要です。地割れってわりと見えにくい上に、まわりの家の倒れ方の凄まじさに目を取られて注意が疎かになるのです。ゆっくりゆっくりカタツムリのように運転しましょう。
地震が起きたとき、すぐには頭が働かなくても、どのような行動をするのが正しいのかを知識として持っておくことは非常に重要です。万全の備えをして、自分や家族の身を守れるように、普段から知識の吸収は怠らないようにしたいですね。
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