災害時に赤ちゃんと妊婦に必要な事は
震災等の自然災害は多数の人に被害をもたらしますが、その中でも乳幼児と妊婦には余分なストレスを与えないように過ごしたい所です。
避難所の生活や、自宅避難でもそれまでの日常生活とは大きく様相を変えてしまうので、こうした災害時には色々な手法でケアを施してあげましょう。
赤ちゃんに対して気を付けたい事
水分補給は忘れずに
大人と比較しても乳幼児の方が脱水症状を引き起こしやすい物です。
これは内臓の発達度も関係していますが、この事から優先的に水分を与えてあげる必要があります。
脱水症状と聞くと真夏の暑い時期をイメージしますが、冬でも乾燥している時期は気を付ける必要がありますね。
状況によっては物資の数も限られてしまっているかもしれませんが、可能なだけ水分を与えるように気を付けましょう。
気を付けたい点としては、ミルクを作る際の水に関してです。
出来れば一度沸騰させた物を使ってミルクを作る様にしてください。
これは除菌が目的になりますが、その後体調を崩してしまわない様に配慮する事が大事です。
もう一つは、出来れば軟水を使用すると言う事です。
災害時に限った話ではないですが、硬水と軟水であればミネラル含有量の高低により、赤ちゃんの腎臓に負担がかかるのが硬水の方です。
この事から、軟水を使用する事によって体調も整いやすくなります。
是非覚えておいてください。
保温対策も万全に
やはり気温に体調が左右されやすいのも乳幼児の特徴です。
特に寒い時期の避難などでは気を付ける必要があります。
先ずは手や足の先など、乳幼児の体の末端は手袋や厚手の靴下で保温を施すようにしましょう。
その他ポイントとしては、厚い洋服を着させるよりも薄手の物を何着も重ね着させる方が理にかなっています。
又、毛布などでくるまう際は極力使い慣れた物の方が良しとされていて、これは物によっては乳幼児の肌に合わない物もあるからですね。
状況によってはこれらすべての事に対処する事は難しいかもしれませんが、極力上記の事柄を注意してケアに当たりましょう。
妊婦さんに対する配慮を考える
体調を確認してベストな場所に
避難所での生活では要配慮者に気配りをしましょうと言う事は防災の手引きにもよく出てきます。
この要配慮者の中には妊婦も含まれていて、身重な分周りの人の手助けが必要となります。
特に注意すべき所は妊婦の体調ですね。
これは、妊娠期間などによってはひどいつわりを感じていたり、自分の体のコントロールも上手に行えない場合があります。
体調が芳しくない際も出来るだけ静かで落ち着ける場所を提供してあげましょう。
吐き気を感じても気兼ねなく嘔吐出来る様な環境がベストと言えます。他の人に気を使わずに、先ずは安静にさせてあげる事が大事ですから必要な配慮ですね。
横にしてあげる際は足元を高くしてあげましょう。
これは血栓症予防になるので、長時間でなくても良いですが環境の用意と合わせて考えてみましょう。
周りの人の配慮で妊婦さんも生活しやすくなる
妊娠後期に差し掛かると妊婦さんはトイレ事情も大変になります。
具体的には和式トイレを使用するのは非常に困難になりますので、周りの人の協力はもちろん洋式の仮説トレイの設置も考えてあげたい所です。
最近では各自治体であらかじめこのあたりの施設内部の事情に関しては改善されてきましたが、もし避難所で和式トイレしか無かったりしたら仮設トイレの設置を提案するようにしましょう。
こうした周りの人の配慮で妊婦さんも大分生活がしやすくなります。
中には遠慮したり気を使って悩みを周りの人に言いだせない方もいるかもしれませんが、そう言った意図も含めて周りの人の配慮が必要になると覚えておきましょう。
今回は主に乳幼児と妊婦さんが居た場合の対応を書き出してみましたが、異本的に避難所での生活や近所の人との助け合いは気配りを持って率先して行う様にしましょう。
被災時に大変なのは同じです。
その中で、優先的に要配慮者に対する接し方を考えて見ると良いと思います。
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