「乱暴になった」など地震後の子供の変化は
先月発生した熊本地震の余波を受けて、現在わが子の変調を訴える保護者の数は県内の3つの児童相談所で合計66件に登る事が判明しました。
主な内容としては「乱暴になった」、「夜を怖がる」等です。
県教育委員会と市教委は、実態を把握するために児童生徒約18万人を対象にアンケートを行ったとの事です。
現在GWも明け、県内では全ての公立学校の休校が解除されましたが、特にまだ小さい子供に対しては当面メンタル的なケアが必要と言えそうです。
災害後の子供のケアについて
震災後の子供のメンタルをケアするポイント5選でも書きましたが、まず間違いなく大人よりも精神的なストレスやトラウマを抱えてしまうのが幼い子供です。
傍目には普段と変わらない様に見えても、その実内面までは見破ることはできません。
自分の所の子供は問題無いとタカをくくらずに、極力親身になってあげる事が大事になります。
なにより、突発的な災害が起こるとそれまでの日常が大きく変わってしまいます。
この急激な変化が一番ストレスになる物ですが、現状を踏まえた上で親御さんは極力コミュニケーションを取る様に努めましょう。
日常生活のリズムを思い出す事
意外に大事な事として、それまでの日常の生活リズムに準じる必要があります。
大きな地震により家具が転倒したりなど、手を付けるべき所は多いと思います。
恐らくその日の内に全て元通りにする事も難しい事があると思います。
普段であれば寝ている時間を過ぎても、そういった作業がキリの良い所まで進められない事も多々あります。
大人であれば少しの夜更かしは問題ないですが、幼い子供に対しては極力それまでの生活リズムに沿うような生活を提供してあげる事が大事になります。
睡眠と精神的なつながりは軽く見る事は出来ず、かなり密接な関係と覚えておきましょう。
自宅内部が崩壊してしまっていても、可能な限り何時もの時間に良質な睡眠を提供してあげる様にしましょう。
子供のメンタルが変調をきたしたら
今回の震災後も、多く聞かれる子供の変調は
- 「夜眠れなくなった」
- 「他人に対して乱暴になった」
- 「食欲が無くなった」
- 「夜中に泣き出してしまう」
- 「涙が出てくる」
- 「一人になりたがらない」
等が顕著に見られる様です。
どれも、突発的な大きな揺れによるストレスが大きく関与していると言えるでしょう。
これを受けて、県教委では学校側で必要に応じてスクールカウンセラーの配備も検討しているとの事です。
これも踏まえて、学校以外の時間に親御さんがしっかりとコミュニケーションを取ってあげる様にしましょう。