ペットと防災、はじめませんか?

 

~ キーンコーンカーンコーン♪ ~

 

lioiconリオ:皆さんこんにちは!
”にゃんにゃん防災教室”のリオ室長です。
今週のにゃんにゃん防災教室は、”ペットのための備蓄”について取り上げます。

 

viviiconビビ:こんにちは! ”にゃんにゃん防災教室”に通うビビです!
わたしたちと一緒に、ペットとの防災を学びましょう!

 

4時限目 ペットのために備蓄をしよう!

リオ:災害があったとき、人への救援物資はすぐに到着するけど、ペットの救援物資はなかなか届かないみたいだね。
とどいたとしても、普段食べなれないごはんで体調を崩したりすることもあるみたいだよ。
ビビ:持病のあるペットは療法食だったりして、普通のごはんが食べれなかったりするよね。
リオ:いつもと同じものを食べる。当たり前のことが災害時は出来なくなってしまう。
もしもに備えて、備蓄をしておかなくちゃね。

 

環境省の”災害時におけるペットの救護対策ガイドライン”では、”避難先においてペットの飼育に必要なものは、基本的には飼い主が用意しておくべきである。”としています。
ライフラインの被害や緊急避難などに備え、ペットの避難に必要な物資の備蓄を行い、避難が必要な場合は、一緒に持ち出せるようにしておくべきでしょう。

 

何をどれくらい備蓄すればいいの?

避難所等にペット用の救援物資が届くまでには時間がかかる場合があるので、できれば”7日分以上”は用意しておきましょう。
療法食等の特別食や介助を必要としているペットの場合は、さらに長期間の用意が必要なので、気を付けましょう。

 

備蓄する項目は、日常の延長にあります。

フード

いつも食べなれていて、保存に向いたものを用意しましょう。
非日常の空間に置かれてペットたちもストレスを抱えますので、保存がきくのであればオヤツも用意するとよいでしょう。
 

トイレシートやトイレ砂

ワンちゃんは外でトイレをすることができる子が多いと思いますが、ネコちゃんは慣れたトイレではないと排泄を我慢してしまうこともあります。
かといって、トイレごと持って避難することも困難です。
そこでオススメなのが、当サイトで人間向けにご紹介していた簡易トイレのペット版です。
ダンボールを組み立てて、ビニール袋を2重でかぶせて、トイレ砂を敷けば、一時的なペット用簡易トイレの完成です。
トイレシートは、ケージの中に敷いておきましょう。
 

持病のある場合は、薬を1~2か月分は用意しておきましょう。
ペット向けの救援物資は、後回しにされますし薬が入ってくることは望めないでしょう。
 

ミネラルの低い水を用意しましょう。
ミネラル過多になると結石ができやすくなり、その結果”下部尿路疾患”に罹りやすくなるためです。
長期保存向けのペット用飲料水なども販売されていて、近頃は水素水などもあります。
 

食器

出来れば、いつも使っている食器と同じものを用意してあげましょう。
また、割れない素材の食器が好ましいでしょう。
水道などのインフラが被災していると、洗うことができないかもしれませんので、一緒に底の深めな紙皿も用意しておくとよいでしょう。
 

消毒薬やガーゼ、包帯など

災害時、ペットたちも怪我をしてしまう可能性があります。
動物病院でも使っているイソジン(うがい薬のイソジンは消毒効果が薄く、メントールなどが入っているので患部を刺激してしまいます。)などを用意しておくとよいでしょう。
また、砂などの異物がついている場合は人のけがの手当てと同様、水で洗い流してから消毒をしましょう。
出血していた場合は、白色ワセリンを塗ると患部の保護にもなりますし、止血にもなります。
また、ネコちゃんの場合は怪我をした患部をザラザラの舌でなめてしまい、傷を広げて悪化させてしまう可能性があるため、エリザベスカラーを用意しておくとよいでしょう。
また、患部を保護するために包帯ガーゼ絆創膏を用意しておくと良いでしょう。
 

新聞紙

以前、当サイトでも取り上げた新聞紙のポテンシャルですが、ペットの避難生活にも使えます。
トイレシートの代替品になりますし、消臭にもなります。
 

ウェットティッシュ

アルコールなどが入ったウェットティッシュではなく、できれば赤ちゃん用やペット用の舐めても安心なウェットティッシュを選びましょう。
 

その他(リード、首輪、ケージやキャリーバッグなど)

避難する際や避難先で使うリードや首輪、ケージ、キャリーバッグを用意しておきましょう。
また、ワンちゃんの場合は”狂犬病予防法”という法律で迷子札の代わりとなる鑑札と、狂犬病予防接種をしたという証の注射済票の2つを装着することが飼い主さんに義務付けられています。
ネコちゃんの場合は、予防接種の証明書を持ち出しの荷物に入れておきましょう。
被災時や避難時に、ペットが飛び出してしまい飼い主と離れ離れになってしまったとしても、帰ってこれるようにマイクロチップを埋め込んで登録するのも忘れずにしておきましょう。

 

備蓄品には優先順位を付け、優先度の高いフードや薬、水などは避難時にすぐに持ち出せるようにしておき、人の避難用品とともに保管するとよいでしょう。

 

リオ:今回ご紹介した備蓄は日常の延長にあるものだと思います。

ビビ:人間の備蓄と同じ様に、ローリングストック法を活用してもいいかもね!

リオ:次回のにゃんにゃん防災教室は10月7日開講予定で、テーマは”緊急災害時動物救援本部について”です!

ビビ:次回もおたのしみに!

参考ページ:環境省-災害時におけるペットの 救護対策ガイドライン

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