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- ペットの同行避難-にゃんにゃん防災教室【2時限目】
ペットと防災、はじめませんか?
~ キーンコーンカーンコーン♪ ~
リオ:皆さんこんにちは!
”にゃんにゃん防災教室”のリオ室長です。
今週のにゃんにゃん防災教室は、災害時における”ペットとの同行避難”について取り上げます。
ビビ:こんにちは! ”にゃんにゃん防災教室”に通うビビです!
わたしたちと一緒に、ペットとの防災を学びましょう!
2時限目 災害時、ペットと一緒に避難しましょう
リオ:他の国にくらべて災害の多い日本。
現在、犬が約991万7千匹、猫が約987万4千匹が人間と一緒に生活をしています。
ビビ:もし、大きな地震が発生したら、わたしたちはどうすればいいのかな?
リオ:家族と一緒に避難することを原則として、”同行避難”を環境省が推奨しているよ。
ペットと一緒に、避難しましょう。
同行避難ってなに?
災害発生時に飼い主が飼育しているペットを同行し、避難所まで安全に避難することです。
どのような状況下においても必ず同行して避難しなければいけないというものではありません。
自宅が安全で、ペットのお世話をするために毎日戻れる状況にあるのであれば、避難所に連れて行かないということも選択肢の一つです。
*自宅が安全な状況であれば、人間も避難所に行かずに自宅で生活することを選択しがちです。
しかし、情報収集をしたり災害救助法による被災者支援制度を活用するためには、避難所に入所していることをお勧めします。
*犬、猫、小鳥、小型のげっ歯類等の一般的なペット以外の動物は、避難所での受入れが難しいケースもあります。
*同行避難が難しい事態も考えられるので、飼い主は万一のときの預かり先を確保しておくことも大切です。
なぜ、同行避難するの?
いままでの災害では、ペットが飼い主と離れ離れになってしまう事がたくさんありました。
このような動物を保護することはとても大変で、労力と時間を必要とします。
その上、保護に至るまでにペットが負傷したり衰弱・死亡するおそれもあります。
また、不妊去勢処置がされていないと繁殖して、野生化が進み、住民の安全や公衆衛生上の環境が悪化する可能性があります。
飼い主には、ペットを大切に飼育する責任だけではなく、社会への責任もあるのです。
同行避難と同伴避難のちがい
「”ペットの同行避難”を環境省が推奨しているのだから、避難所でもペットと一緒に受け入れてくれるでしょ!」
そう思いがちですが、同行避難の定義とはあくまで”避難する場所まで一緒に行くこと”なのです。
同じ空間で避難生活を送ることが出来るのは、”同伴避難”と言います。
また、未だに多くの避難場所は”同伴避難”を認めていません。
そのうえ、”同行避難”を認めていないどころか、ペットの災害対策を何一つとっていない自治体もいまだに存在します。
避難所には動物アレルギーだったり、衛生面を気にする人、動物が苦手な人もいます。
現状、同伴避難は難しいと考えましょう。
”ペットは家族”だからこそ、一緒に避難訓練を!
まず、同行避難もしくは同伴避難が可能であるか、お住まいの地域の自治体に確認をしましょう。
自治体によっては、避難訓練の一環としてペットの同行避難訓練を実施していることがあります。
今後の課題
環境省は同行避難を推奨していますが、ペットを自治体の避難所で受け入れる体制があるとは限りません。
環境省をはじめとする行政機関は”推進するだけ”で自治体へ丸投げせず、避難環境の充実化を図ることが重要な急務です。
リオ:災害時の体制について、僕たちペットだけではなく人間に対しても、まだまだ課題がたくさんあるみたいだね。
次回は9月20日(火)に開講予定です。
講義内容は、”ペットの避難訓練”についてです!
ビビ:また来週も一緒にお勉強しましょう!
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