非日常だからこそ気を付ける食中毒
被災時に食料の確保は重要な事ですが、ここで気を付けたいのは食中毒です。
特に時期が夏場であれば食材の傷む速度は思った以上に早いと覚えておきましょう。
様々なライフラインが停滞しているような状況では、食材の管理から調理に至るまでそれまでの日常とは違う物になると思います。
電気の供給がストップしてしまえば冷蔵庫の機能も停止し、その分食材が傷む速度も早くなるという物です。
その後の生活の中で食中毒になってしまうと二次災害とも言えますから、衛生面も含めて注意を払う必要があります。
炊き出しの際にも衛生面は気を配る
災害地でボランティアの方が炊き出しを行ってくれる場合もあります。
テレビ等で見かける事も多いと思いますが、心温まるシーンだと思います。
炊き出しで衛生面に気を配るのは主に振る舞う側になりますが、その食事を食べた後に体調を崩す人が出ないように配慮しましょう。
冒頭でも述べた様に、食中毒に対するケアは十分に行った上で炊き出しをする様に意識する必要があります。
基本的にこの辺りの対応は各団体ごとでしっかり行ってくれている事が多いですが、過去に無かったわけではありませんので、やはり食中毒のリスクという物は念頭に置いておいた方が良いと思います。
怪しいと思った食材は確認を
対食中毒に対して有効な手段は調理段階で怪しい食材はしっかり確認してみると言う事です。
匂いはどうでしょうか。普段しない様な匂いがしたら要注意ですね。
触った感触も明らかに異様な印象があればそれは使用するのは避けた方が良いと思われます。
肉類は特にネバネバしたり糸を引いたりするので判別がしやすいと思いますが、汁気が無い物でも中から汁が出て柔らかくなっていたりしたら気を付けましょう。
更に気になる様であれば食材の一部を少しだけちぎって口にしてみるの手です。
飲みこまない様に注意して、味を確かめてみます。
明らかにおかしい味がしたら傷んでいるという事ですから、上と同じく使用するの控えましょう。
非常食でも腐る時がある
最近建てられた大型のマンション等では元々災害用に備蓄庫等が併設されている場合があります。
そこには有事の際に食べられるように非常食等が保管されていますが、使用するまでに時間が経っていると時には腐る場合もあるようです。
過去の事例では乾パンが腐っていたケースもあり、一見長期間安全に口に入れれそうな物でも条件が重なると悪くなる場合があると言う事ですね。
災害に直面し、これら非常食を口にする際にも万が一を想定して気を付けて食べましょう。
様子を見て安全であればそのまま食して良いですし、肝心なのは経口で最近が入らない様に意識する事です。
冒頭でも書きましたが、夏場と言う時期、衛生面のケア、確認の3項目を意識して二次災害を引き起こさない様に注意しましょう。