迫りくる津波から身を守る最善の方法
日本人の津波に対する認識を大きく変えたのは3.11の震災の時だと思います。
沢山の被災者を出したあの震災は来年で5年目を迎えますがまだ記憶に残っています。
大きな地震の後、少し時間をおいて大津波が内陸部まで押し寄せました。
もし自分だったらどの様な防災手順を踏むことが津波からの被害を最小にする最善の方法か見てみたいと思います。
津波の威力
当時上空からの映像だと津波の押し寄せるスピードという物はあまり際立たなかったと思いますが、実際は海の深さに比例して速度が出ます。
深さが10m前後の海底だとしても人間が全力疾走する程度のスピードが出ますので、思った以上にその速度は速いと言えるでしょう。
水圧も海水の量に基づいた物なので、非常に大きな圧力がかかり波に持っていかれるのはこの辺が関わってきます。
そして、あまり知られていない事ではありますが津波は第二波、第三波と複数回に分けて押し寄せてくる事です。
似たような威力の大きな波が何度も来ると言うのは、家屋の倒壊や人体への被害も大きくなる物が想定されます。
又、波の高さは地形に左右され、入り組んだ入り江などだと最終的に到達する時点ではかなりの高さになる事もしばしばです。
イメージとしては洗面器に水を貼って左右に振った時です。何度も波は洗面器内を往復し、その形状も一定ではありません。
津波に対しての避難
では津波に対しての効果的な避難の仕方とは何があるでしょうか。
先ずは高台に逃げる事です。
これは津波が到達しないぐらいの高さのある場所へ避難すると言う事になりますが、先ほども述べた通り津波の速度は相当に早い物があります。
ですので人間の足では津波に追いつかれてしまうと思っていた方が良いでしょう。
そうなると最初に考えるべきは「遠い所よりも高い所へ」と言う事になります。
有事の際は身の回りに高い場所が無いか確認し、迅速に判断、行動しましょう。
地震の規模から自分で判断しないように
主に地震と津波はワンセットです。
海洋が揺れる事によって津波は発生します。
特に海岸沿いの地域に居住している方は、地震があまり大きくなかったからと言って安易に津波が来ないと判断しないようにしましょう。
避難をしつつ可能な限り最新の情報を得るようにしてください。
ラジオ等でその地域の最新の情報を聞くようにして、津波が来るかどうかを確認しましょう。
有事の際は思った以上に正常な判断を下せない物です。
隣人が避難していないから大丈夫だろうと思う事は止めて、自分の判断で避難行動を起こすように意識しましょう。
津波からの避難に自動車は適していません
津波から逃げると言う事で車を選択しそうですが、実は適していません。
まずネックになるのが道路の渋滞です。
あなた以外にも大多数の人が同時に車で避難する事も想定されます。
そうすると普段は渋滞を起こさない様な場所でも車が動かない事になる事もあります。
その間にもつ波は迫ってきますので、走って高台を目指す方が効果的だったりします。
以上が津波からの効率的な避難方法になりますが、防災の知識として覚えておいてください。