九州地方の県がワースト部門にランクイン
『西日本新聞』が発表した情報によると、主に九州地方の県が軒並み防災意識が薄いと言う調査結果が出ている模様です。
複数の項目がある中「家具の倒壊対策」や「食料備蓄」部門に関して九州の県がランクインしている割合が多いとの事。
この結果の裏にはどの様な背景があるんでしょうか。
震災をイメージしにくい距離
ここしばらくは九州地方の震災は目立った物がありません。
3.11の際も、震源地の東北から遠い事もあり揺れ等を体感した人は少ないと思います。
台風などの自然災害は毎年体験するとしても、直接的な大震災等に対する意識は震源地との距離に関係するのではないでしょうか。
30年ほどさかのぼって見ても日本の大きな震災と言うと阪神淡路大震災、東日本大震災だと思いますが、やはり距離的な部分で震災の被害はイメージしにくいと言えるでしょう。
逆に台風被害や噴火など、九州に多い災害もある事から、主に意識はそちらの方に向いてしまうと言う事もあると思います。
あらゆる災害に備えておくために
防災の根幹にあるのは食料の備蓄などいわゆる防災グッズの準備になると思いますが、これ地震に限らず活用出来ると言えます。
火災、水害等自然災害によって避難生活を余儀なくされる可能性は全国どこに行ってもありますよね。
したがって、地域に限らず防災の準備を進めておく事は非常に有用な事だと思います。
過去に自分の住んでいる地域に大きな震災が無いからと言って、大きな災害が今後も半永久的に起きないとは限りません。
各家庭ごと、家族ごとに防災の準備を進めておく事はしておいた方が良いでしょう。
懸念される火山災害
九州には火山が多いです。
名の通った桜島や阿蘇山は現在でも警戒レベルが引き上げられるなど、噴火に対する懸念点は多いと言えます。
一説には、富士山が噴火するよりも九州地方の火山が噴火する方が危険と言うデータもあるようです。
特にカルデラの阿蘇山は噴火すると大規模な溶岩の流出や、土石流の被害が起こると想定されます。
この事から、万が一の際には地震と同じように避難するケースも多々出てくると思います。
やはりそうなった時に食料品、飲料水等の蓄えがあるかどうかは大きなターニングポイントになると言えるでしょう。
どの様な災害が想定されて、且つどの様な被害が発生しそうかと言う事からイメージを始めると良いと思います。