過去の災害から分かる事
地震に付随する災害で一番怖いのが火災です。
家屋の倒壊に巻き込まれて被害にあう方も多いですが、火災の場合消火するまで被害が拡大する可能性が高いからですね。
大震災があった後は交通網の遮断や、その他ライフラインの停止に伴い緊急車両や消防活動が迅速に行えるとは思いません。
こう言った側面も被害の原因として挙げられています。
関東大震災に見る火災
震災と火災のセットと言うと関東大震災が代表的です。
大多数の家屋の倒壊もありましたが、その際に発生した火災で命を落とした方が多かったのです。
一説には59,000人の死者が出たとも言われていますが、その内の殆どが焼死による物等火災に関連した物とされています。
例えば火傷を負い川に飛び込んで溺死したと言う物も含まれていますが、大都市でも震災から発生した火事に関して十分な注意が必要と言えるでしょう。
又、火災旋風と言う竜巻と火事が合わさった様な災害も報告されています。
これは、広範囲の火災が発生した場合、竜巻の様に旋風を共なった火があたりを焼き尽くす現象です。
旋風自体の温度は千度を超えると言う事ですから、発生した場合はただただ遠方に逃げる事しか出来ないでしょう。
発生のメカニズムに関しても詳細は分かっておらず、発生時には火災に巻き込む形で周囲から酸素を多く取り込み、呼吸器を通して喉が焼け爛れる等の被害も確認されています。
初期消火活動が行えるかどうかが節目
揺れによって家屋が倒壊し、その後の消火活動にも支障をきたすと言う事を書きましたが、火災による被害を抑えるにはここに掛かっています。
しかし、震災によって火の始末が出来ない事に加え更に延焼を防ぐ事も難しい状況が出来てしまう事が殆どです。
食事時の震災では火を使用している事も多いので火災発生のケースは多くあります。
大きい地震だと地盤や液状化現象を伴った場合消火栓自体が使用できない事もあります。
こうして見ると震度に比例して火災の発生頻度と危険性は高まるので、二次災害を防ぐために火元の確認を行った後避難を行う様にしましょう。