倒れている人に対応するには
参照:http://mrg.bz/KgYiQ5
災害時に怪我を負う事は往々にしてあると思います。
頭部への落下物や、家屋の倒壊に巻き込まれたりして負傷する人が居た場合、初期の対応の仕方はどの様にするべきか書いてみます。
防災と言うカテゴリーの他にも人名救助や交通事故に遭遇した際にも活用できる等、覚えておくと様々なシーンで活用出来る事だと思いますので、是非知識として覚えておくと良いでしょう。
負傷者に声を掛けつつ横にする
負傷して倒れて居る人、もしくは大きな怪我だと判断したら該当者を横向きに寝かせる様にしましょう。
特に制約がなければ仰向けにする事が良いとされていますが、その後声を掛けつつ少しでもリラックスできるように来ている衣類に着目します。
襟首はきつくないか、ベルトはきつくないか、この辺を考慮しながら負傷者に声をかけ確認します。
一番は楽な姿勢でいてもらう事なので、横にする際に何か苦しい所は無いか聞いておくことが大事です。
状況によってですが、夏日で屋外であったら水を用意します。
これは、二次災害で熱中症などを防ぐためにですが、可能であれば日陰の場所で横になってもらうなど臨機応変さが必要です。
逆に冬場であれば体温は下がり寒くなってしまうので、上着を掛けてあげたりして少しでも暖を取る様にします。
症状を確認してベストな体勢にする
基本は仰向けと言う事を書きましたが、負傷者がどの部位を怪我したかや、どの様な症状かによって保つべき体勢は変わってきます。
特に頭部に大きな怪我をしていると見受けられる場合は注意が必要で、あまりむやみに動かすのは危険と言う場合もあります。
意識が無い場合
意識が無くぐったりとしていて尚且つ呼吸をしている負傷者の場合は、気道を保つために横向きにさせます。
更に上側に来ている足を90度に曲げてあげ、体のどこかに余分な負荷がかからいようにしてあげましょう。
腹部に怪我をして痛みを訴えている場合
もし腹部に裂傷など怪我を負っている場合は、仰向けにした後足と頭部を高く維持してあげる姿勢が良いです。
この体勢を取るためには毛布やクッションなど枕替わりやひざ下に入れる柔らかい物が必要になります。
身近にあれば良いですが、無い場合は衣服で代用したり近くに居る人に取って来てもらう様に対処しましょう。
嘔吐や背中に怪我を負っている場合
背中に怪我を負っている場合は仰向けにする事も出来ませんので、この場合はうつぶせに寝かせる事にします。
直接怪我をした箇所が地面に当たらない様にするためと、嘔吐している場合は仰向けだと軌道に嘔吐物が入ってしまう可能性があるのでそれを防ぐためです。
頭部に怪我を負っている場合
怪我の位置や大きさにもよりますが、基本的に頭部に怪我を負っている人の取るべき体制は頭上側を高くしてあげる事です。
柔らかいクッションや毛布などを頭部の下に敷き、安定した体勢を取る様にしましょう。
出来れば上半身が45度ぐらいになるようなイメージです。
頭部の位置が下側にあるとなかなか出血もとまりづらいので、下半身に比べて上半身が上側にあるようにします。
呼吸が苦しそうな時
明らかに呼吸が苦しそうな時は仰向けに寝かせるよりも上半身だけを起こして体を前側にくの字に曲げた体制にします。
その際、腹部の辺りにクッション等を挟んで、その上に頭部を乗せてもらう感じにしましょう。
以上が最初に負傷者に対応する際の体勢の取り方ですが、この時はこうすると言うケースバイケースでもあるので、状況判断が必要になります。
極力冷静に対応する様に心がけましょう。