大型地震発生前に教えてくれる緊急地震速報
緊急地震速報とは日本の気象庁が中心になって開発、発信している物で、大きな地震の数十秒ほど前からテレビなどを通じて知らせる物です。
2007年にはほぼ日本国内の全ての地域を網羅したと言われています。
従来の地震があった後にテレビで流れる地震速報とは別に目にした事のある人は多いとも思います。
最近では各携帯電話端末にも紐づいている事が多く、複数の人が一緒にいる場で「ブワッブワッ」と言う音を聞いた事もあるかと思いますね。
その根幹とも言えるシステム部分の概要は今回省きますが、防災と言う観点では緊急地震速報が発令された後、地震が襲ってくるであろう数十秒間の間に対応するべきことを書いてみます。
屋内では避難経路の確保を
予想よりも震度やマグニチュードが小さく、肩透かしを食らった事のある人も多いかもしれませんが、もし大地震が来たと仮定した場合先ず避難経路の確保を行いましょう。
特に屋内であれば、非常口のドアを開けておく事や玄関口を開放します。
そこまでの距離が遠い様であれば他の事を優先した方が良い場合もありますが、避難経路の確保は思った以上に重要です。
有事の際に効率良く非難するためにも優先的に行っておきたい項目と言えるでしょう。
自動車の運転中は慌てない事
自動車を運転中にいきなりスマホ等から緊急地震速報が鳴ると驚くと思いますが、とにかく慌てない事が肝心です。
いきなりスピードを落としてしまうと後続車に追突されてしまう危険性があります。
明らかに車どおりが少なく、後続に車が居ないと判断出来ている状況では問題はありませんが、高速道路などではより注意しましょう。
ハザードを点灯させつつ徐々にスピードを落として行くイメージで、ゆっくり車を停車させましょう。
オフィスなどでの対応方法
仕事中やショッピングモールの中に居る時に緊急地震速報を受信した場合はどうでしょう。
まずオフィスの場合は、蛍光灯の下や大きなラックの傍からは離れる様にしましょう。
地震の揺れによって、転倒、落下、倒壊に巻き込まれる可能性を低くするためです。
コピー機や複合機にも気を付けましょう。
重量がある割には揺れに対して動きやすく、体にぶつかると怪我に直結する可能性が高いです。
恐らくオフィスで一番危険な物とも言えるかもしれません。
同じくエレベーターの中に居た時は、全階のボタンを押すようにしましょう。
これは、揺れによって長時間停止したエレベーター内に閉じ込められない様にするためです。
地震が来るまでの数十秒の間に本来降りるべきだった階じゃなくても、一旦降りる方が賢明だと言う事ですね。
繰り返しますが、緊急地震速報をキャッチした後は全階のボタンを押すようにしましょう。
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