Twitter上で関東地方の地鳴りを聞いたツイート多発
昨日からTwitter上で関東地方に「地鳴りのような音がする」や「地震雲を見た」というつぶやきとともに「大地震が来るのか」と心配なツイートを多く見かけます。地鳴りが聞こえたり、地震雲が発生すると、その後地震が来るというのは昔から言われていることです。そもそも地鳴りって何でしょう?今回は地鳴りについて紹介します。
地鳴りのメカニズム
地鳴りとは地震の振動が音として聞こえる現象をいいます。つまり、地鳴りは地震そのもので地中から伝わってきた地面の細かな振動が空気や体に伝わって音として聞こえるのです。
地震により発生する地震波にはP波とS波があります。
参照元:http://lifehack.website/archives/308.html
P波とは第一波と言われ、地震発生時の最初に到達する地震波で、初期微動を起こすものです。進行方向に変更に振動し、個体・液体・気体に伝わります。
S波とは第二波といわれ主要動と呼ばれる大きな揺れを起こすものです。進行方向と直角に振動し固体に伝わります。
参照元:http://lifehack.website/archives/308.html
地震波のP波は気体を伝わり音と同じ性質を持っているので、空気中に出ると人間に聞こえる音として伝わり、それが地鳴りとして聞こえているわけです。ただしすべてのP波の揺れが地鳴りとして聞こえるわけでなく、数十ヘルツ(1秒間に何回振動するかを表す単位)以上のものが音として伝わってきます。
地震と地鳴りの関係は?
地震の揺れには最初に来る小刻みな縦揺れと、少し遅れてやってくる大きな横揺れという2種類の揺れ方があります。最初に来る小刻みな縦揺れがいわゆるP波であり地鳴りとして聞こえているのです。地鳴りが聞こえたあと、数秒~数十秒の間に地震が来ることが多いです。それが大きな横揺れであるS波です。
緊急地震速報はこの「地鳴り」の原理を利用して、地震予知をしています。また地震の原因となる地下の岩盤の破損が小規模だったときは地鳴りだけで終わってしまう場合もあります。地鳴りは初期微動を起こすものであり、震源が浅い場合起こります。
地鳴りってどんな音?
地鳴りの音は「ドドドド」と「ゴゴゴゴ」を合わせたような低い音です。遠くからダンプカーがこちらに近づいてくるような低くて鈍い音や、ジェット機の音に例えられます。
常に地鳴りを意識していたら、しゃべっていても、テレビを見てても聞き分けることができると思いますが、掃除機をかけたり、大きな家事の音がしている場合は聞こえないでしょう。
まとめ
地鳴りは地震の初期振動の音であり、地震の予兆の可能性があることがわかりました。地鳴りが聞こえたあと、数秒~数十秒の間に地震がくることが多いため、身の安全の確保に供える必要があります。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。