災害は季節を選ばず突然やってくる
みなさんはいざというときに持って避難する「非常持ち出し袋」の用意はしていますか?
非常持ち出し袋の中身は季節ごとに変えて下さい。
実際に大きな災害の代表格である東日本大震災はまだ寒い3月に発生しました。中には津波の被害を受けて濡れたままの状態で非難した人が多くいて、低体温症を発症して亡くなった方もいるのです。この時、防寒になる防災グッズが必要でしたが、多くの方が持たずに避難してしまったわけです。これも一つの教訓になりました。
非常持ち出し袋は1年に大きく分けて2回入れ替えましょう。
1年に2回季節のものを入れ替えるタイミングで、非常持ち出し袋の食料品、水、乾電池の期限をまとめてチェックするといいでしょう。
暑さは服を脱げばなんとかなりますが、寒さは防寒グッズや防寒対策を取らないと危険で、死に至るケースもあります。
ひと工夫で簡単にできる防寒対策や防寒グッズを紹介します。
冷える避難所では裾を中に
避難所というと、体育館など板張りの冷たい床で過ごすことが多くなります。この場合、熱を逃がさないようにすることが大切です。
上着の裾をズボンの中にしまうことで、冷たい空気が服の中に入るのを防ぎます。
またズボンの裾も靴下の中に、軍手や手袋をする時は、袖が中に入るようにして、徹底的に熱の逃げ道を塞ぎます。
冬の非常持ち出し袋には軍手や靴下を多めに入れておきましょう。
タオルを体に巻こう
タオルを頭からほっかぶりのように1枚かぶって、もう1枚のタオルを首に巻いて、即席フード帽を作ります。首回りに巻くことで体温が奪われず、いっそう寒さを感じなります。その上、頭を帽子で防寒すると完璧です。
新聞紙は必需品
新聞紙を数枚つなぎ合わせてコートのようにして体に巻いたり、丸めて服の中に入れてインナー代わりにすると、寒さから体を守ってくれます。寝る時に体にかければ毛布代わりになります。新聞紙は燃料にもなり、非常持ち出し袋に数日分入れておくと重宝しますs
断熱材になるエアーマット
夏の海水浴やプールで活躍するエアーマットは、クッション性があり、中の空気が断熱してくれます。避難所でエアーマットを膨らませて寝れば、床から伝わる冷たさをカットし体温が奪われるのを防ぐだけでなく、床に直に寝るよりもゆっくり休めて疲れが軽減できるでしょう。
夏にエアーマットを使い終わったら小さくたたんで非常持ち出し袋に収納しておきましょう。
野菜・果物の保護ネット
生鮮食品売り場で、リンゴや桃・トマトなど傷に弱い果物や野菜を保護しているネットがあります。
これは断熱材に使用する素材でできているので、足にかぶせてから靴下を履くと保温効果があります。
また伸縮性がありネット包帯の代用品として使うことができますので、果物を購入してネットを手に入れたら捨てずに取って置き、非常持ち出し袋に入れておきましょう。
参照元:『池上彰とメ~テレが真剣に考える 南海トラフ巨大地震から命を守れ!』(池上彰・メ~テレ報道局スタッフ著)
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