防災に沿った部屋作り
大きな震災が起こった際には家具の倒壊や落下に伴う身の危険が非常に大きくなります。
屋外に居ればその点は軽減されると思いますが、深夜など寝ている時に揺れが来たらどうしますか?
横になったままの状態では家具の下敷きになる可能性は高いです。
午後15時前に起きた東日本大震災と比較しても、朝方に起きた阪神淡路大震災の時の方が家具による圧死等の死因は全体の八割にものぼりました。
更に被害にあった人の大多数はその後15分以内に死亡しています。
震災はいつ来るか読めませんので、あらかじめ自分の生活をしている家や部屋に防災を施しておくことが大事になります。
当サイトがオープンしてから色々な記事の中でノウハウは書いて来ましたが、今回簡単にまとめてみたいと思います。
家屋の耐震性を上げる
耐震性や耐震基準と言う単語は3.11の後も耳にするようになったと思いますが、家屋自体の倒壊を防ぐには耐震性を上げるしか方法はありません。
個人で出来る事は限られていますが、建築してから長い間年月が経っている家屋などでは可能な限り改修するなどして耐震性を挙げておくことが望ましいです。
資金もかかりますし、大がかりな作業にもなるのでその間の生活空間の確保などが問題点としてありますが、それらをクリア出来る状況であれば優先的に手を施しておきたい防災になります。
心配な方は一度調べてみる事をおすすめします。
家具などは固定しておく
昨今の防災事情の中では常識になりつつありますが、大きな家具や電化製品は前もって固定しておくと被害を最小限に抑える事が出来ます。
震度6以上の地震になると思った以上に家具は動きます。
大型の冷蔵庫なども家の中を所狭しと動き回るので、固定して動かないようにしておきましょう。
こういった電化製品系は足の下に滑り止めのマット等を敷く事で対応できます。
今や100均でも売っていますので、購入してしおきましょう。
タンスや本棚等は可能であれば壁や天井に固定しておくのが望ましいです。
専用のポールや、チェーン式で固定しておく手法が主流ですね。
主に天板に対して固定器具を使用する事が一般的です。
又細かい防災の手法としては本棚の収納も少し気を配りましょう。
安定させるためには上段に軽い本を置き、下の方に重厚な本をまとめておくようにしましょう。
その他高さが無くても危険な家電製品としてテレビやデスクトップのモニターがあります。
これらは、震度によっては飛んでくる事もあるので、怪我の原因になる事が多いです。
タンスや本棚の様に専用の固定器具で天上などから固定すると言う手法は取りづらいので、テレビ台に固定したり、パソコンデスクに滑り止めを敷く等で対処しましょう。
家具の配置は避難経路を確保できるようにしておく
もう一つ家具にまつわる防災の情報として、本棚やタンスの倒壊で避難経路を塞がないように考慮しましょう。
こう書くと難しく感じると思いますが、要は有事の際に部屋や家のドアが塞がってしまわないようにしましょうと言う事です。
大きい震災をイメージした時にそれらが倒れて部屋から出られなくなってしまいそうと言う場合は、模様替えをして対応しましょう。
いずれにせよドアや玄関付近には大型の家具を配置しないのが一つのポイントです。
以上簡単ながら普段から心がけておくと良い防災の心得を列挙してみました。
大きな地震に対して強い居住空間を作っておくために大事な事です。
参考にしてみてください。