地震大国ニッポン 地震は避けて通れない死活問題
日本は地震は世界有数の地震大国です。
全世界で起こる規模の大きな地震のおよそ20%は日本で起こっているのです。
2011年に甚大な被害をもたらした東日本大震災や、2016年4月に熊本で発生した熊本地震で、震災は大きな爪痕を残しています。実際に今もなお避難生活を余儀なくしている人々が大勢います。
そもそも、なぜ日本はこんなに地震が多いのでしょうか。
地震の原因となるプレート
地球の構造は最も中心の核となる非常に高温の熱源があり、その表面をプレートという岩で覆われています。
プレートの厚みは地球全体から見ると非常に薄い膜で、これが陸地や海底になり、例えるなら中に液体が詰まっている風船のようなものです。
このプレートは1枚で繋がっているのではなく、10数枚がくっついている状態です。そしてそれぞれが別の方向に毎年数センチ程度、非常にわずかながら、動き続けています。このプレート同士がお互いの方向に動くことによって力が蓄えられ、この力が解放されることで起こるのが地震です。
日本の国土は、4つのプレートの継ぎ目の上に位置しています。そのため、日本は地震の多発地帯であり、今後も東海地方、南海地方、関東地方、千島付近で直下型地震発生の可能性があるとしています。
地震によって引き起こされる津波
大地震が発生した際に気を付けなければならないのが揺れよりもその後発生の可能性がある津波です。
いったい津波はどのようにして起こるのでしょうか。その原因はプレートにあるのです。
プレートはそれぞれ高さが違い、高い位置にあるプレートが陸地、低い位置のプレートは海底となり、その上に海となっています。
陸のプレートと海底のプレートがお互いの方向に動くと、その境目では海底のプレートが陸のプレートの下に入り込みます。当然陸のプレートの下に余裕のある隙間はないために海底のプレートはだんだん歪んでいきます。
その歪みに耐えきれなくなった時に、海底プレートは上の方向に勢いよく跳ね上がります。この衝撃が地震になり、海底プレートが突然上方向に跳ね上がるということは海底が突然もり上がることになります。
そうなると当然海水が持ち上げられ、持ち上がった海水は周囲に広がっていきます。これが「津波」です。
日本の近海の海底もプレートの境目が多く広がっているため、日本は常に地震と津波の危険性がある地域といえます。
津波は水深が深いところで起こるほど、盛り上がる水量も多く、大規模なものとなり、津波そのもののスピードも上がります。
過去には水深が5000メートルという深い海底で起こった津波があり、時速800キロという、ジェット機並みのスピードとなりました。仮に沿岸で津波を目視してから逃げるのでは、ほぼ不可能な速さです。当然スピードの速い津波ほど破壊力も凄まじくなります。
日本の建物は地震を想定した耐震性には優れていますが、津波による直接的な破壊力にはほぼ無力です。先の東日本大震災で発生した、大規模な津波による甚大な被害を思い返せば、その恐ろしさは納得すると思います。
地震大国である日本は地震研究も最先端であり、地震対策も世界屈指であるべきです。
我々日本人にとって地震問題は避けて通れない死活問題と言えるでしょう。
参照元:http://www.data.jma.go.jp/
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