南関東と四国に兆候・・・
「恐ろしいほどよく当たる」として今、「MEGA地震予測」が注目を浴びています。衛星データを駆使して地殻の異常変動を観測、巨大地震を予測するというもので、22日にマグニチュード(M)7.4の規模で震度5弱、24日に震度4の地震があった福島県を警戒地域に指定し、10月に震度6弱を記録した鳥取地震も的中させています。この予測で12月から来年1月にかけて最高レベルの警戒を呼びかけているのが南関東で、西日本では四国でも危険な兆候がみられています。
MEGA地震予測は、測量工学の世界的権威で東京大名誉教授の村井俊治氏が立ち上げた民間会社「地震科学探査機構(JESEA)」(東京)が実施しています。地上約2万キロメートルを周回するGNSS(衛星測位システム)のデータを利用。国土地理院が公表する全国約1300カ所の電子基準点でどのような地殻変動が起きているかを観測し、地面が大きく沈むなどの異常変動を突き止めることで、巨大地震の発生が予測される地域を特定しています。
南関東がおかしい
現在、地震発生前の鳥取や福島よりも警戒レベルが高い地域があります。最上級の「レベル5」に指定されているのは、南関東と村井教授は話します。
異常変動が確認された一部地点(JESEAのデータを基に作成)
「これまでの観測では北茨城と筑波の間の高低差が大きくなっているほか、房総半島の銚子と館山の間の格差も広がっている。伊豆半島や駿河湾沿岸付近にも沈降が確認されていることなどから『南関東がおかしい』と判断せざるをえない。12月~来年1月にかけて、南関東で大きな地震が発生する可能性が極めて高い」(村井教授)
西日本も危険な兆候
「高知県の室戸岬、足摺岬などの動きがおかしい。沈降が進み、水平方向の動きも周囲と異なる動きを見せている。これは付近に歪みがたまり、地震を起こすエネルギーが蓄積されていることを示しており、警戒が必要だ」(村井教授)
台風や低気圧などの外的要因が地下にたまったエネルギーの留め金を外すトリガー(引き金)になることもあり得るといい、気の緩みは大敵とのことです。
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