地震などの災害で生き埋めになってしまったとき、誰に救出してもらえるか
災害時、家などの建物が倒壊して生き埋めになってしまい自力での脱出が困難なとき、誰が救出してくれるのでしょうか。
消防などの救助隊は人数に限りがありますし、すぐに駆け付けてもらうことが困難です。
そんなとき、救助をしてくれるのはご近所のみなさんなのです。
過去の震災で、ご近所さんに救出されたひとは80%もいる
多くの犠牲者を出した阪神淡路大震災では、普段からのご近所づきあいの大切さが再認識されたそうです。
阪神淡路大震災では瓦礫の下から救出された人のうち、80%が家族やご近所さんによって救出されたという報告があります。
特定の地域ではご近所さんと家族の力で救助された人が90%を超える地域もあったそうです。
また、救助だけでなく災害発生直後の安否確認や火災発生時のバケツリレーなどで、ご近所の力が発揮されたそうです。
普段からのご近所付き合いが大切
かつてのご近所では井戸端会議や調味料の貸し借りがありましたが、生活様式の多様化や核家族化、単身世帯の増加などによって結びつきが希薄になっています。
今の地域社会では、災害発生時に隣に住人がいるのかもわからなかったりするのではないでしょうか。
ご近所とのつながりや、結びつきといったコミュニティの支え合いをめんどくさいと感じるかも知れませんが、とても大切なことなのです。
ご近所づきあいは、治安維持や犯罪抑止にもなります。
不審者を見かけた際の情報共有や注意喚起など、普段からの支えあいが安全なまちづくりにつながります。
上手にご近所付き合いをしよう!
ご近所付き合いは面倒なものです。
必ずしも価値観や気が合う人たちとも限りませんし、詮索好きや噂好きな人が多いのもわずらわしいものです。
距離感を保って、上手にお付き合いをしましょう。
ご近所付き合いのポイント
- ご近所さんは親しい友人ではありません。
お仕事でかかわるお客様と同じ様な距離感で接しましょう。 - 聞く8割、話す2割で、聞き役に徹しましょう。
悪口や愚痴は、相手を不快にさせるので厳禁。 - 相手のよい面だけを見て接しましょう。
悪いところがあると、そこだけにフォーカスしてしまいます。 - 悪口に付き合ってはいけません。
悪口を言ったり、陰口で盛り上がるような人たちはあなたの悪口も言っていますし、ご近所トラブルの一因となります。
付き合いを絶たない程度に、距離を置きましょう。
ご近所さんと友好的な関係を築いて、災害などの有事に備えましょう!
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2017年 1月 31日トラックバック:おじいちゃん、おばあちゃんのための防災 | 防災データベース
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