北京の大気汚染が深刻化
微粒子状物質PM2.5の大気濃度が一部で1平方メートルあたり1000マイクログラム近くの数値に達したと報道がありました。
これは実に中国の環境基準値の約28倍以上の数値で事態は深刻化していると言えるでしょう。
北京の大気汚染と言えばどうしても北京オリンピックの際にマラソン競技を実施するしないで揉めていた印象もありますが、つとに最近はPM2.5と言う微粒子状の物質について耳にする機会が多くなった気がします。
中国当局の発表によると、現在では大気汚染の警報レベルを4段階中上から2番目の物に切り上げ、特定の工場の操業を停止する騒ぎになっているとの事です。
PM2.5とは一体何か?
では次にPM2.5とは一体何なのか見て見ましょう。
PM2.5とは 微小粒子状物質(PM2.5)とは、粒径2.5μm(2.5mmの千分の1)以下の粒子状物質です。 マイクロ(μ)は100万分の1の単位。 2.5マイクロメートル(μm)は髪の毛の太さの1/30程度、花粉より小さい大きさとなります。
参照saga-taiki.jp/pm25/pm25.html
上記引用になりますが、これを読んだ感じではとにかく小さい物質だと言う事は分かります。
しかし、それ以外の事に関しては今一分かりづらいので、この記事を書くに当たって色々調べてみたいと思います。
またPM2.5は、単一の化学物質ではなく、炭素、硝酸塩、硫酸塩、金属を主な成分とする様々な物質の混合物となっています。
参照http://saga-taiki.jp/pm25/pm25.html
先ほどの参照元にあった記事ですが、どうやらPM2.5とは極小の化学物質の混合物と言う事まで判しました。
自然界にこうした物質が多く存在するのは考えにくいので、実質人の手によってもたらされた物だと思います。
主な発生源としては自動車や船舶の排煙、ボイラーなどの煙、他にも印刷や塗装の過程でも発生すると書いてあります。
今の時点での情報をまとめると工業産業の副産物として大気中に発生する物だと言えると思います。
PM2.5吸引による人体への害
PM2.5は粒子の大きさが非常に小さいため、肺の奥深くにまで入り込みやすく、ぜんそくや気管支炎などの呼吸器系疾患や循環器系疾患などのリスクを上昇させると考えられます。特に呼吸器系や循環器系の病気をもつ人、お年寄りや子どもなどは影響を受けやすいと考えられるので、注意が必要です。
参照http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/5.html
検索で調べた所、上記の記事を見つけました。
極小と言う事もあり、体内に吸い込むと主に呼吸器官周りに疾患をもたらす可能性が高いと言う事です。
昨日今日のニュースを見ていても、北京現地ではマスクをしたり、それこそガスマスクの様な物を装備して通勤している人の風景が映し出されていましたから、現地でも殆どの人が気にしているんだと思われます。
PM2.5を危険視する向きは日本でも中国でも変わらないと言った所でしょうか。
この時の映像は朝の風景でしたが、大気全体が薄黄色に濁り一見すると夕方から夜にかけての映像かと思った人も少なくないと思います。
非常にショッキングな映像と言えるでしょう。
PM2.5に有効な対策は
対PM2.5の防災とも言えますが、隣の中国から日本にもPM2.5は飛来してきます。
時期的に言うと三月末から5月末にかけてですが、主に九州沿岸にかけて注意が必要です。
もちろん大気中に交じって飛来する物ですから、九州以外でも気にする必要はありますが、黄砂等と混じって遠方まで到達する様ですね。
日本の環境省の発表では主な対策として、
- 空気清浄器を使用する
- 窓を開けない
- 外出を避ける
これらの物があります。
確かに屋内で窓を閉め切っておけば吸引自体は大分軽減できそうですね。
どうしても外出しなければならない時はやはりマスクを必ずしましょう。
天気から見ると一番発生する時と言うのは、曇りで雲の動きが早くない時だそうです。
雨や快晴の時は少量になるのかもしれませんが、PM2.5事態は今後もより深刻な問題になる可能性もありますから、新しい防災として覚えておきましょう。
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