地震とセットで火山も警戒していかなければならない
2011年の東日本大地震あたりから、火山活動が活発になっているのは事実です。2014年9月には御嶽山が噴火し57人もの方がなくなり、6人が行方不明になっています(2015年5月現在)
大地震と噴火の歴史を振り返る
世界の約7%の火山が日本に集中しています。昔から地震と火山の関係性が危惧されてきました。
平安時代前期に東北地方の太平洋沖を震源域とする貞観地震(869年)が起きた後、関東地方では相模・武蔵地震(878年)が、また南海トラフを震源域とする仁和地震(887年)も起きています。
貞観地震の前には富士山と阿蘇山が噴火しています。
戦国時代に入ると
南海トラフを震源域とする明応地震(1498年)は、静岡県に大きな変化をもたらしました。地震と津波で海岸線が切れ、浜名湖に海水が入り込み、淡水でなくなったのです。
同じころ相模トラフを震源とする関東地震(1495年)があった可能性も指摘されていて、鎌倉大仏の大仏殿が津波で流されたと言われています。
このころやはり富士山、桜島が噴火しています。
江戸時代の宝永地震
江戸時代に入ると東日本大震災が起きるまでは日本最大の地震とされていた宝永地震(1707年)が発生しました。
この地震は南海トラフが震源域です。この時も同じ年に富士山の宝永噴火もありました。
ときの政治家・新井白石の随筆『折りたく芝の記』によれば、江戸では降灰のため、昼間でも行灯が必要だったと記されています。
この少し前、江戸では元禄地震(1703年)にも襲われて、経済活動が活発で文化に花が咲いた元禄時代が終焉するきっかけになったと言われています。
科学的な推測ではなく歴史的事実の積み重ね
確実な資料や研究の成果によって明らかになっている一部ですが、過去には東北地震、関東の地震、南海トラフを震源とする地震と富士山などの火山の噴火がほぼ同時期に発生しているケースが何度もあることがわかります。
これは科学的な推測ではなく、歴史的事実の積み重ねです。
現代になると、阪神・淡路大震災(1995年)以降、同じような状況になりつつあります。
南海トラフ大地震や首都直下型地震の発生に備えて対策を取ると同時に、火山活動にも注意を払っていかねければなりません。
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