緊急時、すぐ必要になるアイテムの備蓄・準備
平穏な毎日なので忘れがちですが、いざ地震や水害、大事故などという時に必要なアイテムとして、図上シミュレーションしてみると、お金のかかる専用グッズなどは比較的すぐに思い出せるのにそのほか生活に「より身近な物資」は、なかなかおろそかになりがちなものです。
実際には、避難所などにすぐに出かけなければならないとき、多くの人たちは「どうせすぐに帰れるから、向こうで何でも用意してくれているから」と着のみ着のままで出かけることも有り、出かけてから後に被災度が高まってしまい、不安とショックで体調を崩される方なども多くみられます。
そこで普段の生活の中で、日常的にためこんでおいたり、日々の家事動作の中などで意識して作業手順や状態をみなおしながら用意しておくべきものをまとめてみました。
1.緊急時、すぐ必要になるアイテムの備蓄・準備
i).家族全員の写真や実家など遠隔地の連絡先
日常移動時などにも大切ですが、たとえば旅客事故等に遭った時、万が一ご本人が意思疎通の難しいケースにおいては、身元確認が大変難しいモノです。
携帯電話に保存された写真も大切ですが、建物など近隣の目印が移った家族の写真などはとても大切です。また携帯電話では、水没していたり汚損で見られない状態になっていることなどもあります。
携帯電話ではなく、紙や焼き付け、樹脂等といった堅牢性などを変えたメディアに写真やいろいろな情報などを残して持ち歩くことが必要です。
ii).生活用水や使い捨て可能な紙類や布など
殆どのご家庭では、トイレットペーパーやコットン、ティッシュなどは買い置きの習慣があります。
例えば天ぷら敷紙や、クッキングペーパーなどは、調理食事用に、汎用的に利用することもできます。
とくに現代住宅トイレや掃除、洗髪や、ふき取り他に必要な生活用水。
加えて事故で汚れを急に洗い流す際や、植物などの水を急に確保することが必要になることもあります。
日常的にお風呂の水は前日の掃除が終わった時間帯などからためておくのも有効です。
洪水等で、家屋まわりが汚れた場合などに、急ぎふき取りなどをしたい際も、また特定部位の水の侵入などを防ぎたい時などにも、着古した衣類など、やわらかで繊維の詰まったぼろきれなどが便利です。日頃ダンシャリなどとして捨ててしまわずに保管をおススメします。
習慣づけることでいつも万全の備えを
いかがでしたか?
防災袋の中に入っているといっても、事故は日頃のどんなときにどんな形で遭遇するかわからないもの。
日常生活のときに事故に遭遇して、ひごろの備えの抜けに初めて気づくことも、また、日ごろ自宅に備えを置いているからこそ、それらと離れた場所や状況で事故に出会うと、不安やショックがつきものです。
自宅の備えでは万全の準備と、また、普段外出や通勤通学時などにも、わずかの備えを…というのは、実用面でだけではなく、安心面でもやはり大切なものです。
かんたんな日常持ち歩き形防災用品なども現在多数リリースされており、防寒用フィルム、飲料、数食分の食料や個人情報などのこれらに加えて、応急セットや目立つ筆記具、折り畳みタイプガムテープ、黄色黒の工事紐(安全ロープ)などを併せ持つことだけでも、かなり実際の不便と不安は解消されます。
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