トイレが使えない時の備えは今からしっかりするべき
災害時にライフラインが停止し、水洗トイレが使えなくなった時の対応を、家庭用のトイレで作る非常用トイレ どれを選ぶ?で書きました。備えていた非常用トイレの在庫が無い時や無くなった場合や、建物が倒壊して既存のトイレが使えなくなった時はどうしたらいいでしょうか。トイレ事情が最も深刻な時の対応策をまとめました。
大人用おむつが便利です
テストと同じ分量の色水を吸収させてみたところ。大人用おむつは、すぐさらさらになりますので、使用感も快適です。
処分は、ジブロックなどの密閉できるビニール袋に入れれば臭いも防げます。
大人用おむつは、高機能で快適です。被災地の避難所ではトイレもままなりません。高齢者や子供など立場の弱い方が優先的にトイレを使い、混雑を減らすためにも大人用おむつがおすすめです。高齢者の介護などで大人用おむつの買い置きがある家庭では、少し多めに備蓄しておくとよいでしょう。
何もないときは、新聞紙2枚+黒ビニール袋で対応
最初は水分を吸い込まずにたぷたぷしていますが、染み渡るまで待つと、しっかり吸水されます。
まったく何の備蓄もないというときには、家庭にある新聞紙とゴミ袋を用います。新聞紙は、吸水性に優れており、ポリマー材などに比べて時間はかかりますが、しっかり吸い取ってくれます。ゴミ袋(出来れば黒いビニール袋だと排泄物が見えなくてよいですが、なければゴミ袋)の底に、四つ折りにした新聞紙を一枚、シート的に敷きます。もう一枚の新聞紙を小さく切ってくしゃくしゃにして、その上に敷き詰めます。最初は水分を吸い込まずにたぷたぷしていますが、染み渡るまで待つと、しっかり吸水されます。最後に、ビニール袋をしっかり縛って処理します。
猫砂やペットシーツは、人間の排泄物処理にはやめてください
いざとなったら猫のトイレに使っている猫砂やペットシーツで処理すればいいという声を時々聞きますが、これはNGです。人間の排泄量とペットの犬や猫の排泄量はかなり違います。
猫砂でテストすると、排泄量の約2倍の重さに!
原材料が、おから、炭酸カルシウム、コーンスターチのおからの猫砂というものでテストしてみました。人間の1回分尿量の280mlの色水が、猫砂に吸収されて650グラムの重さになってしまいました。猫砂は、水分を吸収して重くなりますので、かなりのゴミの分量がたまることになりそうです。
ペットシーツでテストすると、1回分でたぶたぷに!
吸収体サイズが28センチ×40センチ、高分子吸収体で尿をゼリー状に固めるタイプのペットシーツです。同じ分量でテストしましたが、ペットシーツ1枚だけでは、かなりたぷたぷになってしまいました。新聞紙を使って非常用トイレをつくるときに補助的に用いるならばよいでしょう。
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