あの東日本大震災を超える、南海トラフ巨大地震!!
南海トラフ巨大地震とは、静岡県の駿河湾沖から九州南端沖にかけて分布する南海トラフと呼ばれる海溝(水深4000m級の溝)を震源として発生する地震です。
文部科学省の地震調査研究推進本部によると、南海トラフ巨大地震は今後30年以内に70%の確率で発生すると言われています。
想定される地震の規模や被害は、2011年に発生した東日本大震災を上回る可能性があると言われており、長時間にわたる大きな揺れや、揺れが収まった後の大津波などが予測されています。
本当に30年以内に発生するのか?
かつて、東日本大震災が発生した際には多くの地震研究者たちはその発生を想定していませんでした。
しかし、南海トラフ巨大地震はここ20年程度で研究が大きく進んでおり、今後間違いなく発生すると考えられています。
南海トラフ巨大地震は、南海トラフという海溝で起こっているプレートの沈み込みという現象によって引き起こされており、繰り返し発生するという特徴を持っています。
最近では、歴史記録や津波堆積物の研究が進み、南海トラフ巨大地震は過去1400年以上にわたって、およそ90年から200年の間隔で9度にわたって繰り返し発生したことが明らかになりました。
その規模や被害はその時々によって様々ですが、最近発生したのは1946年の昭和南海地震であり、2016年で70年が経過することになります。
繰り返し発生するということを前提に、これまでの研究で明らかになった、最も短い発生間隔が90年ということを考えると、「今後30年以内に70%の確率で発生」という数字にも現実味な数字であると言えるでしょう。
現在の科学では、「南海トラフ巨大地震は来年発生する。」といった精度で予測ができないのが現実です。したがって、今後30年以内に発生するかどうかは神のみぞ知ることでしょう。しかしながら、今後間違いなく発生する地震であるということが、科学が導き出した答えでもあります。
命を守るための備えを!!
「今後30年以内に70%の確率で発生」という数字を見る限り自分が生きている間に遭遇する可能性は高いと見て日頃から備えをしておくことが重要です。
1995年の早朝に発生した阪神・淡路大震災では、多くの人が自宅で被災し、転倒した家具や散乱したガラスなどによって避難経路を妨げられた人々が火災という二次災害で亡くなりました。また、東日本大震災では津波から逃げ遅れて亡くなった方がたくさんいらっしゃいます。
大勢の方の犠牲から学ぶのであれば、自宅の家具を固定して避難経路を確保し、火災や津波から避難する最寄りに避難場所を確認することがまず第一の備えになることでしょう。また、就寝前に枕元にスニーカーを一足置いておけばガラスが飛び散った室内でも難なく避難できるのではないでしょうか。