災害後の小さい子への対応は大事
大人よりも震災時の心のダメージや、避難生活を送る上で子供の方がストレスに感化されやすいものです。
突発的な災害であればいきなり非日常的な環境に変わってしまう事が大きいですが、その際にいつも以上に子供の心のケアを施してあげる必要があります。
将来の不安や、被害による悲しみにくれる事も多々あると思いますが、かといって子供のケアを疎かにしても良いと言う事にはなりませんので、率先して少しでも不安を取り除いてあげるようにしてあげましょう。
災害時の子供のケアに関する対応一例
生活のリズムを規則正しい物にする
先ずは日常生活のリズムを規則正しい物にする必要があります。
被災直後は対応しなければならない事が山ほどあり、直ぐにそれまでの生活と同じ様なリズムに戻すと言う事は難しいですが、特に子供に関しては可能な限りそれまでと同じような生活サイクルを提供してあげたい所です。
本来大人よりも子供の方が夜は早く寝る物です。あまり夜更かしをさせてしまう事はそれだけで今までと違い生活に不安感を抱かせる事になります。
又、大事なのは「規則正しい」と言う部分ですので、一旦生活リズムが早寝早起きに修正する事が出来たらそれを継続できるようにしましょう。
子供発信の話はちゃんと聞く
内容がなんであれ、子供から何か話を切り出してきた際には聞く耳を持ちましょう。
中には他愛も無い内容の事もあるかもしれません。しかし、ちゃんと聞いていると言う事が大事です。
考えなければならない事も沢山あるとは思いますが、子供から何か話してくると事は何かを伝えたいとも言いかえれます。
そこを無下にしてしまうと感情は鬱積して行ってしまうので、どんな内容でも一旦は話を聞き、その上で返答してコミュニケーションを取る様にしましょう。
一番気に入っているオモチャを持たせる
どんな子供でも大好きなおもちゃという物があるはずです。
最近の男の子であればポータル式のゲーム機等が人気ですが、有事の際は可能な限りそう言ったお気に入りのオモチャを持たせてあげるようにしましょう。
男の子でも女の子でもこれは共通です。それまでの日常生活で一番遊んでいたオモチャが明確であればそれを避難所に持って行く事をお勧めします。
形状や大きさによってはあらかじめ防災グッズの中に入れておくことも難しいと思いますが、状況を見て有事の際は持たせてあげる事も念頭に置いておきましょう。
このオモチャは気が紛れると共に、避難所生活の中でも時間を潰せたりするので実は意外と優先順位が高い物でもあります。
普段からどう言うオモチャで遊んでいるか等、簡単でも良いので確認する様にしておきましょう。
決して子供のオモチャと思う事なかれです。
極力触れ合いを持つ
小さい子供に限った事ではないですが、人間は人と触れ合う事でストレスを軽減する様に出来ています。
抱き合ったり、手を繋いだりするだけでも心が落ち着くと落ち着くと言う事ですね。
特に子供からはやはりお母さんに抱きしめてもらったり、頭を撫でられるすると安心するものです。
コミュニケーションも含めてくすぐったりするのも効果があります。
災害に直面すると思った以上に恐怖感は心の奥底に残る物ですから、こうした対応をしてあげる事で少しでも不安やその恐怖感を軽減してあげる様にしましょう。
お兄さんお姉さんの方を気にする事
一見年齢の上の事下の子であれば下の子の方を優先的に構ってしまいがちですが、気に掛けると言う意味では上の子の方を優先する必要があります。
こう言った状況では子供ながらにお兄さんお姉さんは「しっかりしよう」と気を張ってくれる物です。
下の子の面倒を見てくれたり、時には親にも気を使ってくれる場面が多々出てくると思います。
そのため言いたい事もタイミングを考えたりと、いわゆる我慢をする機会が多いのは上の子です。
例え口には出さなくても、彼らにも不安や悲しみがあると思った方が良いです。
なので親御さんは率先して上の子ともコミュニケーションを取る様に心がけましょう。
大人は余裕を持って子供を気に掛けましょう
震災時の子供のケアに関して簡単ではありますが5つほど書きました。
冒頭でも書いた様に、震災に関して恐怖や不安を感じるのは当然の事ですので、それは大人だけでなく子供の方がダイレクトに影響があると考えましょう。
一見、それまでと変わらない様な印象を受けても「大丈夫そう」と安心するのではなく、率先してこちらからコミュニケーションを取る様にし、細かい部分にも対応出来る様にしておきましょう。