地震大国の日本の対策は海外と比較してどうなのか
実に世界で起きる全地震の内20%が日本での地震と言われています。
4枚のプレートの上に乗り、活火山も存在する日本は屈指の地震大国です。
観光客が来日して、その地震の頻度とそれに対する日本人の気にしなさに驚く事も多々あるようですが、確かに慣れてしまっている分防災に対する取っ掛かりが遅いと感じる事もしばしばです。
実に年間2000前後の地震が起きる日本では、それに対する防災は元より研究も盛んです。
実はこの分野に関しては世界と比較しても頭一つ出ていると言っても過言では無いでしょう。
こまかな部分で海外の地震対策と比較してみたいと思います。
地震に対する国の意識
大半の人が小学校で避難訓練を経験していると思います。
今思えば非日常感もあり、不謹慎ながら当時はちょっとしたイベントとして私は捉えていました。
あの時の避難訓練のノウハウが現在も生きているかどうかは疑問ですが、大事な事は幼少の頃からこう言った状況を想定する力を付ける事です。
義務教育は辿って行けば国の政策や方針にも行きつきますが、その中に防災に対する意識がこう言った形で垣間見えるのも日本ならではと言えるでしょう。
災害に対する防災は、「いつ起こるか分からないけれど費用を投じて準備しておく」と言う事が前提になります。
ある程度国はいつ来るか分からない自然災害に投資をしてくれているわけですね。
家庭レベルで見たら防災グッズを揃える事がこれに該当します。
お金を出してひとしきり防災グッズを備えておけば確かに減災になりますから。
今日まで、日本の場合国家レベルで見た際に実に膨大な額の費用を投じて対策をしています。
冒頭でも述べた様に、震や台風が頻発する国とは言え、国の中枢がこの様な意識を持っている事は良い事だと思います。
この点は海外の国からも手本とされているようで、今後は先進各国の中でも防災モデルやノウハウを同じような手法でもって進めて行く事でしょう。
事前に警報を発信するシステム
テレビを見ていても地震速報やその他災害警報などなよく目にします。
最近では個人の携帯端末でも地震予測システムからアラームが鳴る事もありますね。
あの独特な「ブワブワ」と言う音のする奴です。
日本ではこの様に事前に災害に対する情報を発信するシステムでも大きく抜きんでています。
この手のシステムの根幹にある観測局や研究所の数一つとっても他国より大きく存在しているのが現状です。
逆に言うと世界の先進各国ではもっと配備する方が望ましいと言われています。
足りていないと言う事ですね。
最近の地震予測の研究はより精度を増し、事前に警報や通知を発信する事が可能となっているようです。
たまにアラートが鳴ってもその後の地震は震度が小さく肩透かしをくらう事もありますが、事前に情報が有るか無いかは非常に大きな差があります。
そのわずかな時間の間に出来る防災も十分にありますから、やはりいきなり揺れが襲うのとそうでないのはその後の行動も大きく変わってきます。
耐震性に関する基準
ここ数年で「耐震」と言う単語をよく目にするようになった気がします。
日本では実に建築物の内80%越えの数値が既に耐震対策、免震対策が施されていると言います。
この数値は非常に優秀で、防災と言う意味ではかなり進んでいると海外から見られていますね。
同時に耐震に対する技術も日々進んでいて、正直な所この辺も海外の国々はお手本とするべきポイントだと思います。
世界でも有数の大都市に挙げられる東京ですが、人口が多い分色々な懸念点もまだあります。
しかしそれも含めて防災、対地震となった時はかなり国の意識は前倒し出来てると言った所でしょう。
早ければ来年にも首都直下型の大きな地震が来ると言われています。
誰しもが地震は来ず平穏に長く暮らす事が一番だと考えますが、大事なのは防災に個人レベルで意識を向けておく事ですね。