熊本地震続く余震、二次災害に注意

最大震度7を観測した大型地震

各海外のメディアも大きく報じた14日に発生した熊本地震。
熊本県益城町を震源とする、最大震度7を記録した大きなものです。

現在までに確認されている死者は9人、熊本城の石垣が崩れる等目に見えての被害も報告されてきています。
一部地域では停電等のライフラインの停止、病院の機能も停滞している所もあるようです。

続く余震に警戒を

最初の地震の後、震度6を記録する余震も起こる等、予断を許さない状況はいまだに続いています。
回数も同等の規模の地震と比較した際は、過去最高のものになるとの事で、避難と合わせて今後の動向を気にする必要がありそうです。

少なくとも今後一週間先まで警戒をする必要があるとの事で、一説には16日より天候も崩れるとの見方から、合わせて二次災害をケアする様にしてください。
過去の内陸部で起きた同規模の地震では、16年の新潟中越地震、20年に発生した岩手・宮城内陸地震がありましたが、M6.5級の物では過去最高の発生ペースとなっています。

二次災害に関して

一晩明けた現在では、引き続き二次災害を警戒するようにしてください。
先にも書きましたが、明日からの悪天候も不安材料です。

避難先の付近の状況を把握しておくと共に、地域によっては土砂崩れなどに気を付ける様にしましょう。
現在非常災害対策本部の第二会会議でも二次災害が一つの論点となっています。

引き続き警察、消防、自衛隊が夜通し作業に当たっていますが、個人の安全確保を最優先に考えて行動するようにしましょう。

先ほど入って来た厚生労働省の情報によると、今回の地震で保険証が手元に無い方でも連絡先、氏名、住所を明記する事で各診療機関での診察時に保険を適用してくれる様です。
避難の際に家に置いて来てしまった人や、紛失してしまった人でも保険適応されると言う事です。

この内容を全国の自治体や医療機関に通達し始めているとの事です。

熊本地震は横ずれ型の可能性

今回発生した熊本地震に関しては、江戸時代以降複数回発生している物と同系列のものと見られています。
熊本県単体で見た際に、北東から南西にまたがる形で断層が存在しています。

「布田川・日奈久」断層と呼ばれる物ですが、気象庁はまだ今回の地震との関連性を調べている段階です。
一部専門家の指摘では上記の断層がずれた際に生じる内陸直下型地震の可能性を示唆していますが、一説には縦型に揺れる直下型地震だった事は言われています。

九州中部地方の断層は、細かく砕けるようにずれて行くのが特徴とも言われ、結果的に最初の地震の後余震が続く物と見られています。
これがもし一気に動くと更に大きい規模の地震が発生する事にもなってしまいますが、地震大国と言われている日本ではどこにでもこの様に震災の危険がはらんでいる物と言えます。

昨年1月の調査では、この断層の30年先までにM6.8以上の大規模な地震が発生する可能性は、全国187の断層の中で最も高かったとも言われています。

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