村井教授が警鐘 小田原沖に不穏な動き
9月25日に東京・青海の日本科学未来館で開催された、地震科学探査機構(以下、JESEA)が発行するメルマガ『週刊MEGA地震予測』の第2回ユーザー大会。その席上、日本最大の地震予測メルマガとして震度5以上の地震を幾度も的中させてきたJESEAから最新の地震予測が発表されました。
そこで、驚くべき発表の内容がありました。JESEA顧問であり測量工学の世界的権威、村井俊治東大名誉教授の口から2016年現在で「本当に地震を警戒すべき地域」は「南関東」と、具体的に名前を出して警戒を呼びかけたのです。
特にJESEAがもっとも危険と考えているのは小田原沖としています。メルマガ週刊MEGA地震予測の中で「警戒レベル5」とされている南関東地方、特に太平洋沖を震源とする巨大地震が首都圏を襲う可能性について、改めて村井名誉教授から根拠を示しました。
1週間異常変動が起きている
千葉県北部と南部、茨城県の北茨城と筑波など、近い地域が正反対の方向を向いています。この状況は非常に危ないそうです。
駿河湾付近で沈降が進んでいる
火山噴火は地面の隆起に注意しますが、地震では沈降に着目します。現在、富士山の西側や御前崎で6月前に比べ沈降が進んでいるそうです。
小田原で地震が起きた場合、軟弱な地盤が多い東京都は、かなり揺れると考えられます。また、八丈島が沈降しているのに対し、大島や三宅島は隆起していて、歪みが溜まっています。差異が大きくなると地殻が我慢できなくなるのです。
地殻の歪みによる、地震のきっかけには様々なことが考えられます。毎年夏場に地下水を汲み上げている三和では沈降が進み、北茨城との差が約7センチに達しています。月の満ち引きや台風などの低気圧が、トリガーとなって地震が起こる可能性も十分あります。
水平方向変位の向きがバラバラである
伊豆半島南部、大島、新島、八丈島は西変位、その他の地域は東変位しています。千葉県北部の干潟は東変位、館山は西変位しており、格差は約8センチに達してます。更に伊豆半島、駿河湾付近の水平変位が複雑に異なる方向を向いており、非常に不安定だそうです。
「太平洋沖を震源とし、南関東地方を震度6程度の大地震が襲う可能性は十分にある。脅かすわけではないが、ここ数ヶ月、来年のはじめ辺りまでに注意して下さい」と警鐘を鳴らし、ユーザー大会をしめくくりました。
一人でも多くの人を救いたいと願い研究を続けてきた村井名誉教授は「恐れるのではなく、早めの備えを促したい」と繰り返しました。
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2016年 10月 27日
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