地震とは違い日本は噴火対策後進国?

火山研究者

火山大国なのに学者が足りていない

火山研究者

日本は地震大国と言う事はこのサイトの中でも何回か記事にしてきました。
他国と比較しても年間の地震の発生回数は多く、実に全世界の地震の内20%程は日本で起きている物です。

必然的にその分地震に対する防災はかなり進んでいて、地震対策先進国と言えるでしょう。

海外から見て日本の地震対策は進んでいるかでも書きましたが、年間約200程の地震が起こる日本では避難訓練を始めとして様々な分野で防災が整ってきています。

しかしその一方で火山に対する防災と言うのはどうでしょうか。
地殻の中で起こるマグマの流動も地震に関係しているとなるとある意味地震と火山はワンセットです。

火山に関わる災害はと言うとこれは噴火に該当しますね。
昨年の御嶽山噴火のニュースは記憶に新しい所ですが、こうしている現在も日本ではいつ噴火してもおかしくない活火山という物が複数存在しています。

火山の専門家は全国で40人しかいない?

一説には日本の火山研究者は40人しか存在しないとの見解もあります。
現在のこの数字は多少変動しているかもしれませんが、総じて多いとは言えないでしょう。

同じく火山が多く存在する海外の先進国に比べても、その比率としては非常に少ないのが伺えます。
ざっと見ても3ケタ以上の研究者や専門家が日夜観測を続けている国に対して、日本のこの人数は桁が違いますね。

具体的にこれがどう言った所で首をもたげてくるかと言うと、日本に点在する火山の総数に対して研究者が相対していない事になります。
火山は色々なタイプが有り、基本的には長期に渡ってその火山のみを研究している人からの観測結果が噴火予知などになりますから、単純計算で全ての危険な火山を網羅出来ていないんですね。

この事から日本は残念ながら火山の数が多いのに対して防災は後進国と言わざるを得ないでしょう。

火山観測の現状は変える必要がある

政策を批判するわけではないですが、地震の防災に対して火山の防災費用は金額が少ない様です。
これは、国の方針も関わってきますから、ここで言及した所で大きく変わるとは思いませんが、研究者不足の一端を担っていると言えるでしょう。

厳密には活火山認定されている物が110前後あり、その中で要観測地とされているのが50前後、それを総勢40人の研究者で網羅しないといけないと言う事ですから不安にはなってしまいます。

この事案に限った事ではないですが、国が予算をかけていない分野と言うのは総じて更新が育つ見込みが少ないのも事実です。
火山や噴火に関しても、これを専門に学ぶ学生も減ってきているとの見解があるようですね。

日本列島の火山の数がこの先数年で減る事はありませんので、人員を増やす施策であったり予算を投じて防災を進めて行く必要があると思います。
中長期的な目線になるとは思いますが、可能な限り即効性を持って体制を変えて行って欲しい所です。

今回は下記の記事が非常に分かりやすく参考にしました。

参照記事:http://matome.naver.jp/odai/2141255539255262501?page=2

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