火山噴火時に気を付けたいこと

もしも、火山が噴火したら…

夏休み、避暑をするために山間部へお出かけの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
世界の活火山のうち7%を保有する火山大国である日本では、時として火山噴火により大きな被害に見舞われます。
今回、災害の要因となる主な火山現象をまとめてみました。

 

大きな噴石

爆発的な噴火によって吹き飛ばされる直径50センチ以上の大きな岩石等は、風の影響を受けずに火口から弾道を描いて飛散します。
短時間で落下し、建物の屋根を破壊するほどのパワーを持っています。
被害は火口周辺の概ね2~4キロ以内に限られますが、過去、大きな噴石の飛散で登山者等が死傷したり建造物が破壊される災害が発生しています。
ここ数年ですと、御嶽山の噴火による被害が記憶に新しいかと思います。
噴火警報等を活用した事前の入山規制や避難が必要です。

火砕流

高温の火山灰や岩塊、空気や水蒸気が一体となって急速に山体を流下する現象で、規模の大きな噴煙柱や溶岩ドームの崩壊などにより発生します。
大規模な場合は地形の起伏にかかわらず広範囲に広がり、通過域を焼失、埋没させ、破壊力が大きく極めて恐ろしい火山現象です。
流下速度は時速数十キロから百数十キロ、温度は数百℃にも達します。
火砕流から身を守ることは大変困難で、噴火警報等を活用した事前の避難が必要です。

融雪型火山泥流

積雪期の火山において、火砕流等の熱によって斜面の雪が融かされて大量の水が発生し、周辺の土砂や岩石を巻き込みながら高速で流下する現象です。
流下速度は時速60キロを超えることもあり、谷筋や沢沿いをはるか遠方まで一気に流下し、広範囲の建物、道路、農耕地が破壊され埋没する等、大規模な災害を引き起こしやすい火山現象です。
積雪期の噴火時等には融雪型火山泥流の発生を確認する前にあらかじめ避難が必要です。

溶岩流

マグマが火口から噴出して高温の液体のまま地表を流れ下るものです。
通過域の建物、道路、農耕地、森林、集落を焼失、埋没させて不毛の地と化します。
流下速度は比較的遅く、基本的に人の足による避難が可能です。

小さな噴石・火山灰

噴火により噴出した小さな固形物のうち、直径2ミリ以上のものを小さな噴石(火山れき)、直径2ミリ以下のものを火山灰といい、粒が小さいほど遠くへ風に流されて降下します。
小さな噴石は、火口から10キロ以上遠方まで風に流されて降下する場合もありますが、噴出してから地面に降下するまでに数分~十数分かかります。
火山の風下側で爆発的噴火に気付いたら屋内等に退避することで小さな噴石から身を守ることができます。
火山灰は、時には数十キロから数百キロ以上運ばれて広域に降下・堆積し、農作物の被害、交通麻痺、家屋倒壊、航空機のエンジントラブルなど広く社会生活に深刻な影響を及ぼします

火山ガス

火山地域ではマグマに溶けている水蒸気や二酸化炭素、二酸化硫黄、硫化水素などの様々な成分が気体となって放出されます。
ガスの成分によっては人体に悪影響を及ぼし、過去に死亡事故も発生しています。
2000年からの三宅島の活動では、多量の火山ガス放出による居住地域への影響が続いたため、住民は4年半におよぶ長期の避難生活を強いられました

火山噴火に伴う堆積物による土石流や泥流

火山噴火により噴出された岩石や火山灰が堆積しているところに大雨が降ると土石流や泥流が発生しやすくなります。
火山灰が積もったところでは、数ミリ程度の雨でも発生することがあります。
これらの土石流や泥流は、高速で斜面を流れ下り、下流に大きな被害をもたらします
火山噴火後の土石流や泥流のおそれがある場合、国土交通省の緊急調査に基づく「土砂災害緊急情報」を踏まえ、気象台は、気象情報(予想雨量の情報)を発表します。
噴火後に雨が予想されている時は、川の近くや谷の出口に近づかないようにしましょう。

 

このように、火山噴火による現象は危険なものばかりです。
お出かけの際には、気象庁などによる情報に注意してレジャーを楽しみましょう!

 

参照記事[http://www.data.jma.go.jp]

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