災害時に活躍するSNSの信憑性を考える
東日本大震災の際はツイッターやFacebookは緊急時にも活用出来るツールとして注目を集めました。
この5年の間にアカウントを作成した人も多いのでは無いかと思います。
沢山の人が目にするツールでもあるので、懸念点としては流言飛語が拡散される事もあると言う事です。
実際にあったケースとして、コスモ石油の火災に伴いその後SNS上で「有害物質が空から降ってくる」と言う趣旨の情報が出回りました。
これは拡散されてしまい、最終的にコス石油が公式に否定するコメントを出しました。
緊急性を要する場面でこうしたデマが真実かどうかを精査する新システムが話題になっています。
敢えて矛盾する情報を流すDISAANA
かねてからこうした情報の精査は行う必要があると思われてきましたが、総務省所管の情報通信研究機構(NICT小金井市)は2015年4月にDISAANAを開発して対応してきました。
このDISAANA、片一方の情報に対し、それが真実かどうか判定するためにあえてもう片一方の情報流すという物です。
その2つの情報をあらかじめ出す事で、大元の情報が信頼がおけるものかデマなのかを判別する材料になるという物ですね。
更にこの辺りの技術を活用して16年度にツイッター上の情報の収集と精査を行うD―SUMMを公開予定となっている。
各省庁の枠を飛び越えて開発が行われる事も注目ですが、一番は任意のキーワードに基づいてピンポイントの情報を提供してくれるという物ですね。
地域や被害状況などを入力する事で、自分のいる地域での情報のみを収集出来ると言う物です。
有事の際に情報が多く出るのは想像に難くないですが、やはり緊急時は正確でピンポイントな情報を迅速に入手する必要がありますから、効力を発揮してくれると思います。