帰宅困難者になってしまった時のために

帰宅困難者

震災によって家に帰るのが困難な時のために

帰宅困難者

2011年3月11日に起きた東日本大震災は、遠い都心部でも大きな影響を及ぼしました。
まず挙げられるのが交通網のマヒです。

通勤通学に使用している各鉄道が完全にストップしてしまった事、それに伴い道路も車であふれる事となってしまいました。
駅までたどり着いてもそこからどうする事も出来ず路上で横になる人をテレビでも見たと思います。

3月と言うまだ寒い時期もあり、一晩屋外で時間を潰すと言うのは酷な事です。
漫画喫茶や居酒屋で時間を潰す事も可能だと思いますが席数にも限りがあります。全員そこで一晩を明かせると言う事は現実問題難しく、その後の防災も見直す事となったのです。

こうした事象を避けるために最近の企業防災では会社にとどまる事を推奨しています。
有事の際も一旦会社に残り、責任者が管理すると言う事ですね。

そのための備蓄や準備を進めている企業も増えているので、もしいつか同じような震災があったとしても前回とは又状況が変わると思います。

それでも帰宅困難者になってしまった場合

上記の様に企業で完全に対応してくれるところは良いですが、様々な事情で帰宅困難者になってしまうことも考えられます。
その際に対応するための防災を幾つか紹介しておきます。

1,とにかく最初は状況確認を行いましょう
携帯端末から入手できるニュースの情報でも良いですし、出来ればラジオが望ましいですが普段から持っている人は稀だと思います。

可能であれば小型の物でも良いので、鞄の底に忍ばせて通勤するのがベストです。
電気などのライフラインがストップしていない様であれば電気店店の前に陳列してあるテレビで情報を得るのも良いと思います。

大事なのはどこでどのレベルの被害が出ているのか、自宅付近の状況はどうかを確認しましょう。

2,季節を加味して防災しましょう
東日本大震災の様に冬であれば状況は厳しいです。

仮に一晩屋外に居るとなると夏の方が安全と言う事になりますが、それでも朝方は肌寒さを感じる事が多々あります。
これに対応するには、鞄の中に防寒グッズを入れておく事です。

ホッカイロやタオルなど、有事の際は暖を取ると言う事を優先しておきましょう。

3,安否確認や状況の把握を
携帯電話は混線により使用できない可能性が高いですが、SNSを使用したり、災害掲示板を使用して自分の無事を家族や友人に知らせておきましょう。

これは、相手方からしたら連絡があるのと無いのとではメンタル的に大きく変わってきます。
出来るだけ早めに連絡を取って、遠く離れていても無事だと言う事を伝えるようにしましょう。

これに合わせてあらかじめ有事の際はどこに集合するかなど家族間で決めておくと良いです。
特にお子様を持った家庭等では何かしらの取り決めを設定しておきましょう。

これ以外にも会社にスニーカーを置いてお等の細かい防災もあります。

いつ災害に巻き込まれても被害を最小に出来る様に事前に様々な状況を想定しておくことが大事です。

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