2月は圧倒的に雪崩が多い季節
大寒を迎え1年で一番寒い季節となり、ウィンタースポーツ好きには嬉しい季節になりました。
これからゲレンデに出かける予定の方も多いのではないでしょうか。
しかし、冬の山には危険がつきものです。
2月は1年の中でも雪崩の多い季節なのです
平成5年~26年の間に観測された雪崩は合計376件もあり、そのうち44%にあたる165件が2月に発生しているそうです。次に多いのが1月で97件(全体の約26%)で、2月が他の月と比べていかに雪崩の危険が大きいのかがわかります。
また2月は寒さが厳しいことから、「表層雪崩」が起きやすいと言われています。
表層雪崩とは積もった雪の上に降った新雪が滑りおちるもので、最高時速200キロという高速で雪が滑り落ち被害が広範囲に及びます。
雪崩に前兆があります
雪崩が起きる前には次のような前兆が見られる時があります。
これは必ず起こるというわけではありませんが、知識として覚えておくと、逃げることができるので有益と言えるでしょう。
【雪崩の前兆】
- 大量の雪で斜面が平らになっている
- 斜面を転がる雪のかたまり「スノーボール」がある
- 斜面に雪の裂け目「クラック」がある
- 積もった雪に、しわ状の模様「雪しわ」がある
雪崩が発生しやすい場所
雪崩は急な斜面、低木や灌木などが生えている場所、まばらに植物が生えている場所に発生しやすいそう。
その場所を避けることで被害に確率を下げることができます。
特に2月に発生しやすいと言われている表層雪崩は、0度以下の気温が続き吹雪や強風が伴うとき、たくさん雪が積もった状態で短期間に大量の降雪があったときは発生しやすくなります。
天候が悪い時は、雪山に足を運ばないほうが良さそうです。
また自治体が提供している「ハザードマップ」に雪崩の危険個所が書かれていることがあるので参考になります。
死亡率50%以上
雪崩に巻き込まれて雪に埋もれてしまった場合の死亡率は50%を超えると言われています。
雪崩には巻き込まれないようにすることが一番です。
2月に雪山に遊びに行く予定がある方は注意して下さい。
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