飲料水が無い状態で水を確保するには
災害などによって壊滅状態に陥ったと仮定しましょう。
電気水道などのライフラインも全てストップしてしまった場合、食料と同じく飲料水の確保も重要になります。
震災時でも避難所に給水車が来たり、水道は特定の場所でなら水が出ると言う状況は多くありますが、今回は完全に水分の補給が難しくなった際を想定して、濁った水から飲料水を作る方法を記述してみたいと思います。
濁った不純物を取り除く必要がある
本来飲料水にしても家事用の水にしても透き通った物を使用します。
透き通っていれば安全と言うわけではありませんが、土などが混じった水をそのまま飲むのは気が引ける物です。
アウトドアやサバイバルの手法に乗っ取って濁った水を綺麗に濾過する方法を見て行きましょう。
基本的に使用する道具も身近にあるもので対応できるはずです。
1、ペットボトルの底を切って逆さにする
見出しにある通り、最初に用意するものはペットボトルになります。
出来れば大きい物を用意し、それの底の方を切り取ります。
この時点でペットボトルのお尻の方はまるまる空いている感じになりますね。
そしたらそれを逆さに吊るします。
吊るし方に関しては指定はありません。
強いて言うならこの後物を幾つか詰めるので、ある程度の重さに耐える様にしておきましょう。
2、水をろ過するための物を順に詰めていく
この逆さにしたペットボトルの中に物を詰めて行きます。
最初に入れるのは小石です。
付近で取れる小石を敷き詰める感覚でペットボトルのお尻の方から入れて行きます。
その上に入れる物が木炭になります。
木炭と言うと簡単に手に入らない印象がありますが、実際は焚火の後などに出る木の燃え残りで十分です。
これを先ほどの小石の上に敷き詰める様に入れましょう。
3、更に物を詰めていく事
その木炭の上から入れる物は砂利や砂です。
これは付近の状況を見てどちらでも良いですが、最初に入れた小石よりは細かい物をチョイスするようにしましょう。
出来れば砂を敷き詰める感じが望ましいです。
その上からバンダナやハンカチ等の布を被せます。
これによって詰めるべき内容物は全て完了です。
イメージとしては情報から注ぎ込んだ水が、これらの間を通過する過程で濁りの元になる諸々の不純物を取り除く感じです。
各内容物は出来るだけ隙間が出来ない様に詰めて入れる様にしましょう。
蓋に穴をあけて水を抽出する
その後は逆さに吊るしたこのペットボトルの蓋に小さい穴をあけましょう。
水が少しずつ出てくる位が良いと思います。
ペットボトルの内容物の中を通って来た水がこの穴から出てくるわけですね。
下にはそれを貯めるバケツなどを置いておきましょう。
最後の工程はこの抽出した水を煮沸します。
火を起こして、一度湧かす事で最後に残った雑菌等を死滅させる事になります。
この工程を得て飲料水、もしくは家事用などに使用できる水になると言えるでしょう。
時間と場所、火を起こす器具や吊るす紐などが必要になりますが、サバイバル術の一環として覚えておくと良いでしょう。